うるさいよー | みかん農家のむすめ 

うるさいよー

サッカーのミラノとリバプールの試合、
どうもミラノが勝ったようですね。

ゆっくりと過ごそうと思っていた夜だったのですが
近所のあちらこちらから
わーわー、ぎゃーぎゃーの大歓声。

「あ、今点入れたんだな」って、すぐに分かるくらい。

ただいま、
あっちこっちで車のクラクションがなりまくっています。
そして、そこからパトカーのサイレンも聞こえます。
楽しそうですね。

昨日、「明日のサッカーの試合、レストランで皆で見ようよ」
というお誘いを受けましたが、
「いや」と即お断り。
でこぽんは、こういうの苦手。

レストランって知らない人も来るし、
レストランでテレビ中継しちゃうようなところ、ってちょっと落ち着けない。


知ってますか、
イタリアの新聞で一番売れているもの。
スポーツ紙のガッゼッタですよ。
もうちょっと、インテリジェンスな新聞を読んで欲しいなぁ。


私は基本的に、イタリアは好き、です。
人の能力が問われる公共の施設が全くきちんと働いていない事や
モラル水準が低い事はがっかりするけれども、
一人一人はそれぞれであって、
ひとまとまりにくくることでは無い、と思うようになっからですが。


気持ちの通じ合える人と、受け付けない人、っていますよね。
でも、これは何処の世の中でも、そっか。




おととい、自転車レースを趣味でやっている友人と
行きつけのトラットリアヘ行ったとき
その友人が、隣に座った20代前半の若いカップルと、どういう訳か初対面なのに友達になっていた。
この辺は、イタリアではまあ、あり得るかな。


そのうちの女性が、私に、「何人?」と聞いてきた。

初対面の会話が、「何人?」とは何事か パンチ!(ってイタリアでは普通?)

アウトですね。


最初の会話はPiacereであるべきでしょう。
そのあとは
「その服、どこでかったの?」と言ってきた。

「MAX MARAよ(イタリアで買うと安いけど、きっとイタリア人には高い..)」

「へー、じゃ、ネックレスは?」

「スワロスキー (スワロスキーでも、メルカートで買ったから15ユーロくらいで安物)」

「日本って、まだ皇帝がいるんでしょ」

「いるよ。日本人のシンボルとしてね。でも、政策は全部政府がやってるけど」

「え、でも中国はいるよね」

「は? 中国と日本は同じ国じゃないけど」


「仕事何してるの。レストランで働いてるの?」

でこぽんの、ムカムカ度、噴火間近。



ここで、隣で見ていた、知り合いのおいちゃんたちが
危機感を察知して

「このシニョーラは音楽家で、○○でも弾いているんだよ」

と、口々に言い始めた。


アジアの顔を見たら、中国人だと思ったり、
仕事はどっかのレストランの女中とか、そういう風にみるのは、本当に止めて欲しい。


そのあと、空気の読めない友人がまた、無神経な事に
「日曜日に、僕が走る自転車レースにおいでよ。ご飯もあるよ」
という話をしていた汗
「分かった!私、ご飯のあるところなら何処でも行くラブラブ
って、返答していた  (-。-;)

女性が
ご飯のあるところになら何処でも行く、ってそんな返答おかしくない?

帰り際、友人は
「あー、またでこぽんの機嫌が悪くなってる。なんで、その場を楽しく過ごせないかなぁ。」とか言い始めた。

私は
「私は、あいにく、ご飯があれば何処でも付いて行くようなバカな女じゃないし、
 ジャージを外に着ていくほど無神経じゃないしね。
(そう、かのじょはジャージで店に入ってきた)
 そういう人と、親しくするつもりはありません。人生の選択肢はたくさんあって、
必要ないものと関わらなくてもいいの。」
 
「でも、そんなに頭が固いと、世界が狭くなるよ」

「狭くてけっこう、貴重な時間を無駄にする事はしません。
 なんども言ったけど、この事に関してはあなたとは理解し合えないわよ」

............私、間違ってるかなぁ。

でも、へらへら笑っていられるほど、私は出来た人間ではないんですよね。