・日本株は割高か?
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☆日本株は割高か?
・米独は最高値更新
米、独などの株式市場が史上最高値を更新し続けている。バーナンキ米連銀議長は「資産インフレにつながるような、過大なリスクを取っていないか監視を強める」と語ったようだ。
金融政策担当者の発言を額面通りに受け取るわけにはいかないが、ニュースなどで報道されると、そのままに受け取る人もいるだろうから、一言、触れておく。
第1に、資産インフレは既に起きている。現状の経済のファンダメンタルズに対して、史上最高値を更新し続ける米独の株価が買われ過ぎかどうかはさておき、マイナス利回りという超高値にまで買われた主要国の国債価格はまぎれもない資産インフレだ。
なぜなら、株価が割高か割安かというのはあくまで相対的なものだが、金利商品で、借り手が貸し手から金利を貰うというマイナス金利は、資本市場の成り立ちからいって異常ともいえる超高値だからだ。一般的にタダというのが価格の下限だとすれば、マイナス価格は市場というものを理解不能にまでさせる異常価格なのだ。
それでも、マイナス利回りまで買う人の心理については、以前、貸金庫に例えたので、繰り返しておく。
「ドイツ国債を貸金庫に例えてみよう。あなたが貸金庫を利用して、100万円を入れておいても、誰もその100万円に利息はつけてくれない。それどころか、貸金庫を借りるコストを払っている。つまり、コストを払ってでも利用したいと思うのが貸金庫だ。
何らかの事情で、銀行に預けるよりも、貸金庫を利用したいと思う人が多いとする。ところが、貸金庫の数は限られている。早い時期に100円で2つ借りていた人が、需要増に応じて1つ、あるいは2つともを又貸しするとする。その時、より高く又貸しすることができたなら、当初のコストをカバーすることができる。同じようにドイツ国債をマイナス利回りで買っても、より大きなマイナスで売り抜ければ自分だけは儲けることができるのだ。
とはいえ、ここで忘れてはならないのは、貸金庫の利用者全体では誰かがコストを負担しており、金庫の貸し手は確実に儲けているということだ。つまり、マイナス利回りでの国債発行は、発行国の収益源となっている。見えない衣装を売りつけた『裸の王様』の仕立屋のように、空気を着てくれる人がいれば儲かるのだ。」
第2に、そういった資産インフレをつくるために過大なリスクを取っているのが、他でもない米連銀をはじめとする主要国の中央銀行なのだ。
日米英の中央銀行のバランス・シートは拡大の一途だ。つまり、負債を増やして資産を買い上げることで、資産インフレを演出している。欧州中銀は各国に行った支援金の返済が進み、一時よりはバランス・シートが縮小しているが、おかげで被支援各国の失業率が歴史的高水準を更新し続けるなど、「財政健全化」の弊害が著しい。
つまり、米連銀は失業率の明らかな低下などを目的に、尋常ではない過大なリスクを取っている。また、その弊害を問題視する学識者や対抗勢力からの攻撃にも曝されている。バーナンキ議長の「資産インフレにつながるような、過度なリスクを取っていないか監視を強める」という言葉は、その文脈で捉えると、まさに政策担当者としての意図が見えてくるかと思う。
・商品が売られて、株式が買われている
主要国の中央銀行による量的緩和、バランスシートの過去最大規模の拡大は、通貨の価値を下げる。過剰債務、信用力低下による価値の低下もあるが、通貨の量を増やすのだから、需給面でも価値を下げる。問題は、何に対して下げるかで、他の諸通貨に対して下げると、いわゆる通貨安戦争と呼ばれるものとなる。
これだけの金融緩和がなされると、通貨以上に下げるものを探す方が難しくなるというのが、1つの考え方だ。とはいえ、通貨以上に供給されるものがあると、そのものの価格は下がることになる。代表例の1つがテレビだ。ある意味で、通貨当局以上に過大なリスクを取って、作り続けているから値下がりするのだ。同業他社を意識して、止めたくても止められない不毛な戦いを続けているともいえる。創業者の時代には、世界にその商品を供給することに意味があったが、今は1社が撤退したところで、誰も困らないほどに普及した。
同じことは、ほとんどの産業、ほとんどの業態にも言えて、自分たちの生き残りに繋がると信じて通貨当局以上のリスクを取って生産拡大している。これだけの緩和で、目立ったインフレが起きないのは、世界の供給能力がそれだけ高くなっているためだとしか思えない。
そう考えると、景気浮揚、失業率低下のためにリスクを取っている中央銀行は、やっと民間レベルに追いついたという見方もできる。市井のリスクテイカーの目から見ると、経済が困窮し自殺者が急増しているのに、20年間も相応のリスクを取らなかったこれまでの中央銀行の方が、認識不足に思える。その意味では、中央銀行をコア諸国に握られた、ユーロ周辺国の人々は気の毒だ。
世の中が複雑になったかのように語る人がいるが、昔と何も変わらず、価格が下げているものは、需要以上に供給されているモノやサービスだ。その点、金融商品の供給力はたかが知れている。それで、多くの主要国の国債はマイナス利回りまで買われたのだ。国債だけではない。先週には米ジャンク債指数の利回りが5%割れと、史上最低水準を更新した。
昨年12月1日に行った「2013年の相場見通し」では、マイナス利回りまで買われた債券はバブルの「行き止まり」で、債券市場から流出した資金がマネー、株式、商品に流れるのではと予測した。
参照:2013年相場見通し「円安、株高は定着するか?」
小見出しを列挙する。
・2012年レビュー:2011年と何が変わったか、何が変わらなかったか
【変わらなかったこと】
【変わったこと】
【2012年に新たに起きたこと】
・各国の金融政策スタンス
・債券バブルは崩壊する
・国債バブルがはじけて、株が上がる3つの理由
・割安だといえる日本株
参照図:
・円を取り巻く環境
実際には、緩和の継続・進展もあって、債券バブルは継続中だ。政策金利が低いと、長短金利差を求める投資家が債券を買い支えるし、債券ファンドからも個人資金の流出は見られない。マネーにも大きな動きは見られない。その代わりに、資金の流出が見られるのが金をはじめとする商品だ。
そして、昨年末から新たに大量の資金が流入し始めたのが株式市場なのだ。
・魅力的な日本株?
TOPIXはこの半年間で68%上昇した。アベノミクスの成果と見る向きもあるが、買い手の主役が外国人であることからして、数年間見放されていた主要国の株式への見直し買いの一環と見るのが自然かと思う。
4月の東京、大阪、名古屋3市場の1・2部合計でも、海外投資家は差し引き2兆6827億円を買い越し、2005年8月に記録していた過去最高の買越額の1兆9625億円を大幅に更新した。買い越しは2012年10月以降7カ月連続となる。
一方で、日本の個人は9カ月連続の売り越しで、月間売越額は1兆6828億円と2006年12月に記録した過去最高の1兆2386億円を上回った。年金基金の動向などを含む信託銀行は7293億円を売り越しで、27週連続の売り越し。生保・損保は1294億円の売り越しで、33週連続の売り越し。事業法人は1104億円の売り越しだった。
個人投資家はマザーズを買っているというが、個人投資家が売り続けているTOPIXがこの半年間で68%上昇したのは、海外資金の流れだろう。その流れはまだ始まったばかりだ。そして、次に来るのが、債券から流出する資金が株式に流れ込むことかと思う。そうなれば、株価はまた上昇することになる。
こうしてみると、アベノミクスの最大の成果は、黒田日銀がリスクを取り始めたことと、海外からの資金流入の邪魔をしなかったことにあるかもしれない。
米独株が史上最高値を更新中となれば、日本株も最高値への上昇があってもおかしくはない、などと言えば、それだけで日本では相手にされなくなるだろう。なにしろ、資金の流れが示唆しているように、日本人は日本株にそれほど強気だとは思えないからだ。私自身はレベルに触れることは好まない。私のレベルが当てにできるのならば、債券がマイナス利回りなどというのはあり得ないからだ。マイナス利回りがあるのなら(ドイツ2年国債の利回りは先週もマイナスをつけた)、相場はなんでもありだ。割高、割安などと言うこと自体が意味を持たなくなる。
とはいえ、セミナーでも触れたように、投資尺度がないとなかなか相場には向かえない。そして、7割近くも上げてしまったなら、その分は割高になっているともいえる。ところが、価格とファンダメンタルズは相互に影響を与えている。輸出企業がいい例だ。円安・株高のおかげでファンダメンタルズが変わっている。業績がついてくれば、いったんは割高となった株価も、今後は割安になっていく。
円安・株高効果の他にも、日本株を魅力的にする材料を見つけた。
「現在、日本経済が世界で『これこそ断トツ』という強みは企業の数です。私見ですが、商品やサービスの品質レベル、規模、金融力、人材、技術と様々な尺度で見た場合、全世界でグローバルに出て行く資格がある企業は1万社ぐらいだと思う。で、その半分が日本、2番手が米国で2割ぐらい。ほとんどのその他の国は2桁に乗らないというか、1桁でしょう。
日本は世界の企業の50%のシェアを持っていて、これが今後、一斉に世界を目指していくことになる。ところが外の世界というのは、一転、場外乱闘の世界なわけです。」
参照:「噂」をコントロールする経営
世界に金持ちは山ほどいる。世界で事業を行いたいが、その「資格」は簡単には手に入らない。その意味では、日本企業は宝の山だと言えるかもしれない。
・価格波動に応じた運用
私は個人投資家の方々に、価格変動の本質をベースにした投資運用の理論、ツール、ノウハウを提供している。投資運用でしばしば見逃されているのが、株価やFXなどの価格が波動を描いて動くということだ。チャートは長期でも、中期や短期でも同じように波動を描いている。このことは、相場でのリスク・リターンを管理するには、長期運用でも、短期運用でも、価格波動に応じた形を取ることが重要だということを示唆している。
チャートが示しているもの、あるいはテクニカル指標が提供しているものは、現時点での相場環境だ。当たり外れのある未来の予想ではない。相場で収益を上げようとするなら、自分の行動を今の相場環境に合わせることが肝要なのだ。つまり、それが価格波動に応じた運用となる。具体的には、谷越えを待って買い、山越えを待って売ることだ。先走ってはいけない。転換を待ってから動くのだ。
そして、価格波動と出来高とを合わせて見ていると、しばしば転換点で出来高が急増することが分かる。このことは、出来高急増銘柄を探していれば、谷や山といった、転換点にある銘柄に出会うチャンスが増えることを意味している。
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生き残りディーリング塾は、2012年末まで2年半余り、エスチャートをつかって個人投資家の方々に対して売買助言を行ってきましたが、同じ助言でありながら、収益を上げる人と、損失に終る人とに分かれました。投資家の方々の個々の事情、助言方法との相性やタイミングによるものと思われますが、どの投資家の方々に対してでも損をさせてしまうのは当塾の本意ではありません。
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観察日数55日ベア・シグナルの最上段(n21と同じ場合は2段目)
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