チャーリーとチョコレート工場 Charlie and the Chocolate Factory
- チャーリーとチョコレート工場 [FF-5088] [ポスター]
★★★★☆ - 2005 アメリカ/イギリス
- コメディ ファンタジー
- 「欲と好奇心」
原作はロアルド・ダールの児童書『チョコレート工場の秘密』。71年にジーン・ワイルダー主演「夢のチョコレート工場」に続いて2度目の映画化。- 貧しいながらも幸せに暮らすチャーリー、世界一のチョコレートを作り続けるが誰も出入り出来ない謎のウォンカチョコレート工場。ある日工場の主ウィリー・ウォンカは、商品の中に5枚だけゴールデンチケットを封入する。このゴールデンチケットを引き当てた5人だけ工場内を案内すると宣言する。貧しくてチョコレートを滅多に買えないチャーリーだが、見事にゴールデンチケットを引き当て工場内を見学することになるが…。
主演はジョニー・デップで彼は私のお気に入りの俳優に入れてあるように素晴らしい俳優である- 彼の役柄はとても個性的で「ショコラ」や「スリーピーホロウ」、「シザーハンズ」 など、どれを取っても一風変わった役柄で、その個性的な役柄をうまく演じ分ける俳優である
- ジョニーデップは【ハリウッドの異端児】と呼ばれるが
- その要因は役柄からも伺い知ることができるだろう
- さて「チャーリーとチョコレート工場」の監督はティム・バートンで
- 彼とジョニーデップのコンビは今回で4度目である
- 「シザーハンズ」「エド・ウッド」「スリピーホロウ」そして「チャーリーとチョコレート工場」である
- ティム・バートンも個性的な作品が多く今回も彼の味が強く出た作品である
ティム・バートンの世界、そしてジョニーデップの世界へと引き込まれた私だが
特に小人のダンスと音楽のシーンでは何か穏やかな感動を受けてしまった
心地良い感動、それは子供心を思い出すかのようでもあり
現実逃避できる世界観でもありファンタジーのわくわく感でもあると思うが
上手く説明することができないのが残念だが映画を観ればお分かり頂けるだろう
しかしながら
工場内を見学する5人の子供の中からさらに一人だけ素晴らしいものを与えると告知され
その一人に選ばれるのが最も欲がなく好奇心も薄かったチャーリーが選ばれる事には少し疑問が残る事であり
資本主義の否定、共産主義の肯定であるのかかとも思えるものだった
煩悩の少ないほうが良い結果となるというようなストーリーに私には感慨深いものがある
というのも私事であるのだが
中学生の時に「君は欲がない」と言われたことがある
「もっと欲を出してもいいんじゃないか」とも…
当時学級代表をしていた私が任期終了して次に任される人がいなく
再び私が任命された時に「誰もやらないのならやります」と言ったのがきっかけで担任教師から
少し説教気味に言われたのがこの言葉である
「実力はあるのだから、人気を得るためでも注目を浴びるためとか、そんな欲でもいいからがんばりなさい」と言われた
この言葉は10数年経った今でも忘れない
トラウマにもならないが自信にもつながらないこの言葉は今でも考えることがある
欲が少ないことはイイことではないかとも考えるし
物事を始める動機となる欲や好奇心はおおいに持ったほうがイイとも思う
このチャーリーが好奇心があまりないが故に最期の一人として選ばれたことが
私の個人的な過去と結びついたのである
複雑な心境ではあるがこの映画のチャーリーがウィリー・ウォンカに家族愛を教えたように
私も「実力があるのだから…」という言葉に重点を置いて前向きに考えたい
- Roald Dahl
- Charlie and the Chocolate Factory: Color and Draw (Charlie & the Chocolate Factory)
- Roald Dahl, Quentin Blake
- Charlie And The Chocolate Factory