先ほど築地の「新喜楽」で行われた選考で、まず第136回芥川賞が決定した。
青山七恵「ひとり日和」(文藝秋号)初候補で初受賞。星野智幸か佐川光晴かのどちらかと思っていたのでびっくりしたが、内容からしても売れそうだし、期待できる。問題の直木賞はなんと5年ぶりの該当なし。5年前の第128回の直木賞は誰もが受賞するだろうと予想した横山秀夫の傑作「半落ち」落選で、横山秀夫が文壇に絶縁状をたたきつけたいわく付きの選考となった。そこから直木賞選考および受賞作について疑問視されるようになった。そしてほとぼりが冷めてやってしまった再び該当なし。おそらく「一瞬の風になれ」の落選は物議を呼びそう。しかし、5年前と違うところは、書店員は納得いかなかったなら、本屋大賞があるのだ。そのために創設されたようなもの。「一瞬の風」は本屋大賞で直木賞の雪辱を晴らしてやりたい。