夏休最終日は『ルパン三世展』@松屋銀座へ。

アニメ化40周年記念ということで、
原作とアニメ双方の、原稿、設定資料、グッズ、海外盤コミックなどなどなど、
濃厚で充実のファンには堪らない展示物。
と言っても、ルパンワールド、
私はそこまで網羅しているわけではないのですが(汗)。
一番印象に残ったのは、やはりコミック原稿やイラスト。
当然すべて手作業の彩色、網かけなども手描きで、
それらの筆遣いの跡や、水彩の水の感触?までもはっきり見て取れて、
時を経ても尚息吹いている様に感激だった。
特に現在はイラストやマンガ原稿もパソコンでさらっと「処理」されたものも多いだけに(それはそれで勿論面白いのだが)、
やっぱりこうした手作業のあたたかさ、力強さ、説得力に、
久振りに「生きた絵」と対面した気がし、
清々しかった。
アニメの方はアニメで、
奇しくも先日夏コミ日記にも書いたが、
理想、イメージをカタチに起こす作業の断片、
情熱のたぎるスケッチやセル画、
ルパンがルパンであり続ける為の緻密な設定資料等に
大いにアツくなる。
やはりこういう「熱」って、好い。
ルパン三世といえば我が家に於いては父が好きで、
もう随分幼い頃に原作を手に取った記憶があるが、
如何せん幼過ぎて絵柄は勿論、
ストーリーなんてまるで訳が解らず(汗)、
やはりアニメの方が馴染みが深かった訳ですが、
今一度、原作も読み直してみたくなりました。
展覧会冒頭のモンキー・パンチ氏からのご挨拶に
「『ルパン三世』はまだまだ未完成」
という条があった。
永遠の四人組....失礼、五人組(とっつぁんを忘れていた)だと、
改めて思った。
会場出口には、氏による2011年の五人組の、
水墨画とカラーイラストの展示。
いくら未完成だからって、
五ェ門の、進化もとい美化に、
激しく狼狽(わたし五ェ門がすき)。
アニメの五ェ門の、
基本居眠り
→三白眼むき出しで変質者すれすれマイペース、
→無駄斬り炸裂
な流れが好きなので、少々複雑だったが
何故か笑いが止まらない(笑)。
是非アレの商品化(ポストカードとか)、希望。
脱線するが、
SUGIZO氏のギターパフォーマンスと五エ門の太刀筋は、
何か似ている。
脱線ついでに、
昔初めて『レ・ミゼラブル』(ミュージカル)を観た時、
ヴァルジャンとジャベールが、
ルパンととっつぁんに、
見えなくもなかった。
またつまらぬ事を思い出してしまった。