■佐藤健&綾瀬はるか、黒澤清監督の異次元ラブストーリーで映画初共演(映画.comニュース)


佐藤健と綾瀬はるかが、鬼才黒澤清監督の最新作「リアル 首長竜の日」に主演することがわかった。CMでの共演はあるふたりだが、役者として対峙(たいじ)するのは初めて。恋人の自殺未遂の理由を知るため、主人公の青年が潜在意識下へ潜入する姿を描く壮大なラブストーリーだ。若手実力派のふたりが、現実と仮想の境界が崩れ、混乱していくさまをどのように演じるのかに大きな注目が集まる。



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同作は、第9回「このミステリーがすごい!」大賞で選考委員の満場一致で大賞を受賞した、乾緑郎氏の「完全なる首長竜の日」が原作。佐藤演じる浩市と綾瀬扮する淳美は、幼なじみで恋人同士という役どころ。1年前に淳美が自ら命を絶とうとしてこん睡状態に陥ったため、浩市は脳神経外科医療の一種“センシング”によって淳美を目覚めさせようと試みる。


最愛の人の意識下へとダイブした浩市は、淳美から「昔、私が描いた首長竜の絵を探してほしい」と頼まれる。先の読めない展開は脚本も同様で、「面白すぎて震えました。お話が終わる最後の最後まで目が離せなかった」(佐藤)、「ワクワクして、ヒャーッ!となりました」(綾瀬)とコメントを寄せている。


互いの印象について、佐藤が「『こういうところもあるんだ、こういう顔もするんだ』って、毎日新しい発見があって驚かされています」と語れば、綾瀬は「すごくしっかりされていて、私の方が年上なんですけど『先輩!』って感じです」と最敬礼。また、佐藤は誰かの意識に入れるとしたら「綾瀬さんです。本当は何を考えているのか、意識の中に入ってみたい」と即答するなど、息もぴったりの様子だ。


これまでにない作風に挑むのはふたりだけではなく、黒沢監督にとっても新境地開拓となる。「私は今回初めてこのような物語を扱う。その理由は、不思議な原作に出合ったことと、映画で人の心の中を撮影することはできないという原則に挑戦してみたかったからである」。


話題作の映画化に、佐藤と綾瀬とともに中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子という豪華な俳優陣が顔をそろえた。中谷、オダギリ、松重、小泉は黒沢監督作への出演経験があり、主演ふたりを強力にサポートする。これまでに海外の映画祭で評価されてきた実績がある黒沢監督作だけに、今作も来年5月に開催される第66回カンヌ映画祭への出品を視野に入れながら精力的に撮影に臨んでいる。


「リアル 完全なる首長竜の日」は、2013年初夏に全国で公開。

http://eiga.com/news/20120718/1/