昨年のこと。


 大分市交響楽団のコンサートを聴きにいって、「あなたも指揮者」コーナーに、気軽に応募しました。


 上の子と一緒に行ったので、「面白いからチャレンジしてみたら」と、子供に勧めたんです。


 言いだしっぺが応募しないんじゃ話になんないなと思って、ほんのお付き合いの軽い気持ちから、私も名前を書いて出しました。


 そしたら名前を呼ばれまして、オッフェンバックの「天国と地獄」を、指揮棒を振らせていただいたのです。


 どきどきしてもう何がなんだかわからず、コンマスと楽団の皆さんに頼るっきゃないわっと上がりまくって、必死に振って、あっという間に終わりました。



 その記念に、指揮者の田久保裕一さんから、外国製(確かドイツ製だっ田と思います、国内では売ってませんといってらした。)の指揮棒と、直筆サイン入り色紙をいただきました。


 舞台で手渡していただいて、恥ずかしいんだけどうれしくって、握手もしてくださって、天にも昇る心地でした。

 

 終わって席に戻った後に、ひざががくがくして、胃が痛くなったくらい。われながら気が小さいんだなーと、思ってしまいました。

 

そのときの指揮棒、リボンつきケースに入っていて、いつか使うかもと思いながら、大切にしてきました。


 実家に帰って、父がハーモニカのサークルを地元で立ち上げたという話をしてくれました。


「指揮棒って、いくらするか知らんか?」


 びっくりするほど高いものではありませんが、何種類かありますし、選ぶのは面倒かも。


 そういえば、いただいたのがあったなと思い出しました。あれから一年、眠ってます。これって、かなりもったいない。


 改めて考えると、これからもずっとスズキの活動はしていくのですが、自分自身が指揮棒を振る機会はあまりないだろうなーと、思います。


  ピアノ弾くなら伴奏だし、コーラスも歌うか弾くかだろうし、やっぱり自分が(指揮棒を)振ることは、確率はあまり高くないなーと。


 これは、使ってもらったほうが、指揮棒もうれしいに違いない!


「そういえば外国製のよい指揮棒をいただいたのがあるから、使ってくれるかな」


「おー、そうかあ!」


なんとうれしそうな父の表情。「じゃあ、こんどもってくるね」


で、そのまましばらくたって、数日たって、


「まだかなー」と、催促されたんです。


実は、すっかり楽しみにしていてくれたみたい。


あらー、当てにして待っていてくれているのね、うれしかったのね、そうだったのね。


  こんなに喜んで待っていてくれるなんて、こちらもうれしくなりましたドキドキ


  さっそく、届けました。


 いまごろ、ケースから出して、ニコニコしているだろうと思うと、ほっぺが緩みます。



 指揮棒を元気に振っているところを、はやく見たいです(^^)


 楽しみです。おとうさんありがとう!


 田久保裕一さん、大分交響楽団の皆さん、ありがとうございます!


大分交響楽団   http://www.geocities.jp/oitasymphony/


田久保裕一さん  http://www.musicinfo.com/takubo/


 では、つづきはまた次回に。


 今日も、いい日(^^)