昨夜は週末金曜日の夜で、今週末も土日は休めそう…ということもあり久しぶりに本気飲みするつもりで会社を定時の18時をチョット回ったところで出て、通勤に使っている荻窪駅東改札北口を通り過ぎて西友とルミネの間の通路を抜け、荻窪駅西改札北口も通り過ぎて、目の前の路地裏の飲食街「日の出街」へ…
「日の出街」って名前…なんとなく昔ながらの呑兵衛街って感じのネーミングで好きなんですよね…って、昨夜の僕のお目当ては…これを食わなきゃ一週間が終わらないと、僕が勝手に思い込んでる豚ハラミの串焼き「美味焼肉」とホッピー。
これで一週間を締括る…って感じで目指すお店は、加賀屋系のもつ焼き屋「加賀藤」さん。
昔ながらの店構えで、新しい店じゃないけど…清掃が行き届いて気持ちの良い店内は色気がないけど良い店です。
店に入ると焼き台横のカウンター席に着くなり、「お飲み物は?」と注文を聞いてくれる焼き方担当のオヤジさん。
この呼吸というか間合いがいいですよねぇ…ってことで、定番の「ホッピー」420円を注文。
するとホール担当のイケメンな兄さんがグラスに半分ほどタップリと焼酎の入ったグラスとホッピーを持ってきてくれるので、焼き物が焼きあがるまでの繋ぎでお通し代わりに「お新香」280円と串焼きは「焼肉」と「ホルモン」を注文。
「お新香」が出てきて、焼酎入りグラスにホッピーを半分ほど一気に注ぎ込んで戦闘準備完了。
ホッピーをグイッとやって、シャキッとした食感の浅漬け程度の漬かり具合のお新香をポリポリやって、時々煙草を一服しつつ目の前の焼き台の上で焼かれるもつ焼きと、カウンター内の天井近くにあり、オウム真理教の高橋克也が逮捕され護送される様子を報じるテレビを交互に見つつ、注文した焼き物が焼きあがるのを待ちます。
やっぱり一人酒は周りのお客や店に迷惑かけなければ自由気ままで好き勝手に飲み食いできて良いですね…それに、仲間と飲めば…少しくらいはネガティブな仕事や職場に対する愚痴が出ちゃったりして酒が不味くなりますから…仕事で疲れた頭と心をリセットするには一人酒が一番です。
そうこうしているうちに、焼き物が焼き上がり、焼き方のオヤジさんから「お待ちどぉ~様」って串の載った皿を手渡されます。
豚ハラミを串に刺し、あっさりした焼肉風味のタレで焼かれたまんまのネーミングの「焼肉」2本280円と豚もつを串刺しにした「ホルモン」2本280円が焼き上がりです。
カシラも旨味があって旨いですけど…ハラミもジューシーで十分な旨味があって、カシラより柔らかく弾力のある食感がお気に入りで、柔らかくも歯応えのあるホルモンは、この店の看板メニューで王道の組み合わせ…と僕は勝手に思い込んでます。
串を食う合間にアッサリしたお新香をつまんで肉汁が広がった口の中をリセットしつつ、一人満足感に浸って目を細めつつ、グラスのホッピーを飲み干してグラスに残った氷が、カラ~ン…っと音を立てると、焼き方のオヤジさんが間髪入れず「焼き横ナカァ~」と大きな声でこちらの意を汲んで注文を通してくれます。
昨夜は、アルコールの吸収も良く、串焼き4本を食べおわる前にホッピー2本を飲んでしまったので…ドリンクのおかわりは「バイス」420円。
こういう時焼き方のオヤジさんは「おかわりぃ~」と勝手に注文を通すことはなく、アイコンタクトで「何にする?」って感じで注文を待ってくれます。この呼吸というか…空気の読み方はいいですよね…
すると待ち時間もほとんどなく、バイスが登場してきます。
レトロなムードのガラス瓶入りの何とも言えない見た目がお気に入りです。画像ではかなり濃い色をしていますが、現物はもう少し可愛らしいピンク色…「梅酢=バイス」がネーミングの由来らしく、梅紫蘇風味で甘さは控えめでアッサリしてケミカルな味がお酒を感じさせない危険な飲み物です。
味としては…紫蘇漬けの梅干しの容器の底にたまってる赤い汁…って感じの味…と言えば分るかなぁ…?
そして、酒のおかわりをしたら…つまみも…ということで「アジフライ」280円と「つくね」2本280円を今日はタレで注文します。
アジフライは…冷凍かもしれない…けど、揚げ立て熱々で身もホクホクでやけどしそうになりながら、この店の雰囲気の中で食べると何とも言えない旨さがあるんですよね…しかもお店のソースはサラリとしてスパイシーなウスターソースってとこもポイントです。
つくねは、昔ながらのお団子風の見た目で、プリッとした食感が好きなんです。
最近流行の軟骨入りも良いけど…僕的に箱の昔ながらの繋ぎに何使ってるんだろう…って感じの弾力のある純粋な肉団子タイプが、つくね食ってるな…って感じがして好きですね。
そしてこの後、久しぶりに四谷荒木町に行こうかな…なんて考えていたので、早めにお勘定してもらって…お勘定は2800円。
安くもなく高くもなく…って感じの値段ですが、損した気にならないのがこのお店の良いところ…なんです。
加賀屋オフィシャルサイト(秀和飲料が運営、大人の事情で全店舗が掲載されてるわけじゃありません。)
おまけ
そのあとは…丸ノ内線で四谷三丁目に出て久しぶりの四谷荒木町。
ひなびて気取りのないユルユルムードの町で、どこか大人の雰囲気がある…やっぱ、荒木町が好きですね…
流しの新ちゃんこと平塚新太郎さんも久しぶりに会ったし、なじみの小料理屋菜の花も健在で少し安心ですが…加賀藤で焼酎2合ほど飲んでいるので…結構酔っ払いで〆にも行かず終電までには帰りました。