【とりあえず暫定公開中…だった記事を再編集しました】
今日の昼飯は、荻窪駅東改札北口近くの荻窪北口駅前通商店街にあるお気に入りの中華屋「冨士中華そば」さん。
店構えは大分くたびれちゃって乱雑な感じがしますが、店内は明るく清掃が行き届いていて好感が持てるお店で、お店を切り盛りするお爺ちゃんとお婆ちゃんも人が好く、証券や金融の仕事や暴力団排除コンサルの殺伐とした仕事の合間に立ち寄ると、ホンワカ温かな気持ちになれる僕の癒し系飯スポットです。
昼飯に選んだメニューは、お店のサービスメニューで僕のお気に入りメニューの「半チャーハンとラーメン」450円。
今のご時世にラーメンと半チャーハンのセットで550円ってぇのは、良心的な価格設定で、このお店の性格を象徴しているようなメニューです。
その他のメニューも手ごろな価格設定で、「中華そば」という名前の付いた店なのに、魚系の定食も充実しているんです。
今は、お店の都合で中断中ですが、毎週週明けには、お店の人が釣ってきた新鮮な魚を刺身にして出してくれる「お刺身定食」がお得で旨くて人気のお店でもあります。
お店の紹介は、何度も見てくれている人がいるのでこのくらいにして話を昼飯に戻して…
ラーメンは、昔ながらの透明度が高いアッサリ系の醤油味が強めなタイプで、見ただけで昔ながらの東京ラーメンだ…って感じでホッとするラーメンです。
僕個人的にナルトが入っているラーメンって、なんとなく嬉しく感じるんです…今ほど外食に選択肢がなかった幼少期に、外食やいつもより贅沢な食事というと、すし屋やデパートの食堂や中華屋さんくらいだったころの、贅沢…というような外食じゃなかったけど、バブル前に勤勉に働いていた日本人の頑張った自分とその家族へのチョットだけのご褒美って感じのなんとなく楽しい外食の楽しさが心の中に蘇ってくる感じがするんですよね…特にナルトの渦巻のピンク色が質素ながらも華やかな思い出になってるんです。
アッサリした出汁の味よりもチョットだけ醤油が勝ったスープはチープながらも昔の、いつもよりチョットだけ旨いゴチソウの味。
縮れた麺が透明度の高いスープを適度に持ち上げてきてくれてなかなか旨いんです。
チョットだけ胡椒を入れると味が引き締まって、なんとなく大人の味になるのもお気に入り。
業務用っぽいメンマや、チャーシューとして入ってる安っぽい見た目の煮豚の優しい味や春木家&春木屋のパクリのような三角形の海苔も全てが昔ながらのラーメンを引き立てる名脇役でいいんですよね…
そして、チャーハンは、昔ながらのドーム型をした盛り付けで、具材の卵の黄色と刻んだナルトのピンク色にネギの緑が綺麗で安っぽいけど楽しくなる見た目。
高い中華屋や凝った店のようにパラパラの食感じゃないし、ご飯一粒一粒を卵がコーティングしてるなんて技も使ってないけど、少ししっとりした舌触りで、しっかり噛み締めて頬張りたくなる優しい味付けがいいんです。
ラーメンもチャーハンも、お店のお爺ちゃんとお婆ちゃんの優しさが詰まった丁寧な仕事の象徴のような温かみのある料理で…決して超旨いってもんでもないけど、食べると楽しい気分になれちゃうお気に入りの料理とお店なんです。