<申告漏れ>福祉病院の医療法人「大生会」 計十数億円 | 脱税事件簿ブログ

<申告漏れ>福祉病院の医療法人「大生会」 計十数億円

(概要)
 総合病院を経営し、生活保護受給者の入院患者を受け入れている大阪市阿倍野区の医療法人「T会」やその関連会社などが、大阪国税局から10年3月までの数年間にグループ全体で計十数億円の申告漏れを指摘されていたことが5日分かった。このうち2億円程度は悪質な所得隠しと認定され、重加算税などを含めて追徴課税(更正処分)された模様。貧困ビジネスを重点調査するなか「福祉アパート」と並んで「福祉病院」の申告漏れが浮かび上がったという。
 関係者によると、T会は87年6月に設立され、同市生野区で「T病院」など3病院を経営。多数の関連法人間の取引で経費を過大計上したり、関連の医薬品会社が手数料収入を申告しなかったりする手口で所得を圧縮していたとみられる。
 グループのオーナーも国税、地方税が未申告で、税務調査に対して嫌がらせを繰り返したという。
 T会はかつて病院乗っ取りの舞台となり、05年8月には関係者が大阪地検に横領容疑などで逮捕されたこともある。病院近くの住民は「経営者が代わってからほとんど地域住民は通院しない」と話す。
 T会は「マスコミの取材には応じない」としている。
 国税当局は昨秋から、生活保護受給者を対象にした貧困ビジネスに注目。大阪市西成区のあいりん地区にある福祉アパートは西成税務署、T会などは大阪国税局が主体となって税務調査に切り込んだ。
【毎日新聞10月6日】
 
(解説)
 「あいりんアパート所得隠し 20業者で2億円 」の続き。国税が「貧困ビジネス」を重点調査するようになったということだね。
 
 生活保護を食い物にする「福祉アパート」、「福祉病院」は儲かるということだね。