ズズンと落ちていった週末に図書館にて手にした五木寛之さんの本。

これが書店に山積みになっていた頃見向きもしなかった私ですが、あれから20年近くたって手にすることになるとは。

その頃の私は知るよしもなかった…。想像だにしなかった…。

しかし、しっかり励まされました。励まされたというか、生きるって大変なんだな辛いんだなって思っていいんだと。この本読んでなんかそう言ってくれる筆者にありがとうと思いました。

普段そんなこと誰にも言えずに表面上は私、大丈夫ですって感じて生きているので、というか生きるしかないので。

だって飲み会の席でそんな重い話しちゃうほど私はまだ人生を語れないし、結婚して子供育ててる人はそんなこと考えてる暇ないだろうし、これからの年下さんたちにはわかんないだろうし。

『人間は泣きながら生まれてきて、重い重い宿命を背負いながら、それをはねかえし、はねかえし生きている。これ以上、その人間に何を要求するだろうか。失敗した人生もあるでだろう。平凡な人生もあるであろう。だけどどの人間もみんなそのように与えられた生命というものを必死で戦って生きてきたひとりの戦士なのです。そう考えてみますと、生きていくということはすごいことだな、どんな生き方をしたかをせっかちに問うべきではないという気持ちにさえなります。』

そうですね、しっかり生きなきゃ。まだ先は長いしどんな未来が待ち受けているのかわからないけど、今を大切に今を丁寧に積み重ねて。