小野寺五典防衛相は13日、フィリピンの台風被害への国際緊急援助活動で、海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いせ」など3隻をはじめ、約1000人を派遣する方向で調整していることを明らかにした。国際緊急援助活動としては過去最大規模となる見通し。
ほかに輸送艦「おおすみ」、補給艦「とわだ」、CH47輸送ヘリ3機、C130輸送機などの派遣を準備している。おおすみは沖縄周辺海域で予定していた離島防衛訓練への参加を急遽(きゅうきょ)、中止して準備に入った。
現地では医療や輸送、防疫などの支援活動を想定。先に現地入りした先遣隊要員がフィリピン政府と調整を進めている。
産経新聞 2013.11.13 17:43より転載させていただきました。
今回の比の台風は被害規模もものすごいようです。
小野寺防衛相は気仙沼の出身です。なので比の大災害の痛みをよく理解していることでしょう。東日本大震災当時、フィリピンからも多くの義捐金が送られています。今回は我が国がその御恩をお返しする時ですね。
現地では略奪などが横行しているそうなので、我が国の自衛隊隊員の安全確保は万全な状態だとは思いますが、隊員全員がご無事で帰国できるよう心から祈っております。


ヘリコプター搭載護衛艦「いせ」 輸送艦「おおすみ」


補給艦「とわだ」 CH47輸送ヘリ

C130輸送機
今回の報道でよく耳にする「レイテ島」。大日本帝国が大東亞戦争で米・豪と戦った「レイテ沖海戦」を思い出しました。
ーレイテ沖海戦ー
昭和19年10月、日本海軍は四つの部隊からなるレイテ島攻撃作戦、捷号作戦を発動。
航空部隊の小沢艦隊がおとりとなって、敵主力を北方へ誘致し、その間に戦艦大和を旗艦(注)とする栗田艦隊、志摩艦隊、西村艦隊がレイテ島に突撃するという大作戦である。
おとり艦隊は見事に敵を北方へ誘致したが、西村艦隊は駆逐艦一隻を残し全滅。志摩艦隊もまた、壊滅状態に陥り、作戦不能となった。栗田艦隊の方は敵の6波にわたる猛攻で、戦艦武蔵が魚雷20本、爆弾14発を受けて沈没。その他、巡洋艦、駆逐艦にも相当の被害がでており、部隊の再編をはかったとき、総勢40隻以上いた艦艇も15隻しか残っていなかった。それでもレイテ湾に向かって進撃は続いた。
「小沢艦隊、敵機動部隊を北方へ誘致す」電文がとばされた。しかし、栗田長官には届かなかった。全く情報のないまま、敵の攻撃を受け続けた栗田艦隊は、なんとかレイテ湾目前まで迫ったが、なぜか突入を断念し、反転したのである。付近に米機動部隊がいると判断したためというが真相は今もって謎である。この作戦で事実上、日本海軍の水上部隊は消滅した。
(注)旗艦は愛宕だったが出撃翌日に米潜により撃沈、よって大和に旗艦変更
http://ww2.bufsiz.jp/reite.htmより