日本のお寺に輪蔵があるのをご存知ですか?
輪蔵は経典が納められてる大きな八角形の回転式の書架です。八角の角にある持ち手を押しながらぐるっと一周歩いて回ります。
古来より1回転して礼拝すれば、中に納められている全ての仏典を1回読むのと同じ功徳があると信じられています。
金沢の円長寺。扉を開いたところ
私はこの輪蔵があるお寺がなぜか好きです。
チベットのお寺では人々がマニ車を回してました。私も毎日回しました。仏様のありがたい教えを読んだのと同じ効果があるわけですね。
寺院の境内にあるマニ車。歩きながら回す
ポータブルなら絶えず回し続けられる
さて日本では輪蔵がマニ車にあたると聞き、輪蔵の虜になりました。
近いところでは成田山新勝寺の輪蔵がとてもきれいです。
日光東照宮の輪蔵は最近は公開されてませんが、先日お掃除で扉が開き見ることができました。
扉は閉じたまま
輪蔵は全てのお寺にあるわけではありません。都内では増上寺や寛永寺が有名です。
最近は回せるお寺が少なくなり、扉が開いて輪蔵は見るだけになってます。
それはやはりツーリスト気分で回して欲しくないからでしょう。子供達にはきちんと説明しないと遊園地になることは想像できます。かなり古いものもありますので。
鎌倉の長谷寺はお気に入りのお寺ですが、こちらの輪蔵は毎月18日のみ回すそうです。普段は中に入ることは可能です。
私が初めて回した輪蔵は金沢の東茶屋街にある小さなお寺、円長寺の六角形の輪蔵でした。ここは回すことは可能ですが、外国人のお客様にはご遠慮頂いてます。
輪蔵を回すとマニ車を絶えず回し続けるチベットの人々を思い出すのです。