外視的でなくて内視的に見る。【タメや肘に関して】② | Prose 

外視的でなくて内視的に見る。【タメや肘に関して】②

肘の関節稼働の適正値スピード。(内視的)


= 前腕の

 ①テイクバック速度
 ②切り返し速度③フォワードスイング
速度それぞれの適正許容範囲値(外視的)


① 最低速度>~<最高速度
② 最短貯留折り返し時間>~<最長貯留折り返し時間
③ 最低振り出し速度>~<最高振り出し速度


①最低速度>~<最高速度
 は主に、折り返しを迎えるまでの
 動作に対して悪影響を及ぼすか否かの
 意味を含んでいる。


<最低速度を超えた場合の不具合要因>
 テイクバック動作を、慎重にゆっくり
 余りに ジワジワと倒す行為は、
 (肘を 微動たりとも動かさないと頑張る行為も同じ)
 やもすると、倒したいと収縮する上腕二頭筋に対し、


 倒さないように伸ばそうとする下側の上腕三等筋が
 本来、起こり得ない同時収縮という筋過緊張
 状態を作っての ゆっくりテイクバックとなり、
 飛ばそうとするために使うべき 筋肉を
 固定や減速に使用してしまっている状態になる。


 アクセル踏みながら ブレーキを踏んで
 速度を調節している状態と同じだ。
 

<最高速度を超えた場合の不具合要因>
 テイクバック距離×倒し速度による
 【前腕の重さによる慣性モーメント(遠心力)】と
 【上腕二頭筋の収縮を理由とした
    筋反射は交互に起こる】
 という二つの理由から、
 引いて(倒して)テイクバックエンドに向かった
 力が、切り返す力を幾分 相殺しようと
 出力を殺してしまうというマイナスが起こる。


②無貯留(タメなし)折り返し>~<長時間貯留(タメ過ぎ)折り返し
 は主に、上腕二頭筋と三等筋の交互反射運動を
 妨げたり、或いは、反射的 筋作用の中断・断裂を
 招いたりする悪影響を及ぼす意味を含んでいる。
 
 <無貯留(タメなし)折り返しの不具合要因>
 前腕を倒そうと収縮する上腕二頭筋と
 前腕を起こそうと収縮する上腕三頭筋の切り替え作用が、
 反復練習や緊張緩和状態では、如何なく発揮するのだが、

 ①で見た 不具合要素をそのまま受け取ると
 この折り返し地点で パワーロス生じてしまう。


<長時間貯留(タメ過ぎ)折り返しの不具合要因>
 筋肉の出力を最大限に引き出すには、
 SSC(以前アップしたの割愛)
 や相反性の筋反射という、いくつかの特徴を
 もって、パワーを生んでいるため、


 倒してきて止まるほどは、

 筋肉運動の中断を意味し、
 引いてくる意味もなくなるし、
 筋肉の収縮特性上、重い前腕を再度一から
 持ちあげることとなり、これまたパワーロス、
 最大発揮に至らぬままフォワードスイングを
 しなければならなくなる。


(③ 詳細につづく )