二度咲きの 花は咲けども 使はじと
初物好きの 吾妻人かな 道舜
 
 茶花ではよく二度咲きの花は使わない(初物だけ)ということを言いますが、これは二度咲きが季節感を狂わすことから言われるようになったもので、明確になにかに駄目と書かれている訳でも、その理由を述べたものも見たことがありません。
 
 ただ、当流でも二度咲きの花は初花に劣るとして使わないですね。
 
 これは、人を迎えるのに初物でないことを嫌った武家の習慣のような気もしますし、私などからすると「花が無いよりいいじゃない!」と思ったりします(笑)
 
 ちなみによく使われる「二番花」というのは薔薇の育成で使われる専門用語と出てきましたが、専門家ではないのでよくわかりません。
 
 江戸時代は初物が好まれ、戻り鰹も「猫またぎ」と呼ばれて嫌われたなどという話もあります。
 
 もしかするとそのあたりから来た「初物を尊ぶ文化」なのかもしれませんね。