茶の上に湯を注ぐときは口よりも

尻を濡らして茶を避けて注げ 道舜

 

 お湯を注ぐ時、何に注意をして注いでいらっしゃいますか?

 

 私の注意するポイントは

 

 ①合と茶盌の中心が揃っているか

 

 ②肱が固定されているか

 

 ③手首が極まっているか(ぐらぐら動かないか)

 

 ④角度を倒しすぎず、合の尻に湯が回っているか

 です。

 

 

 こういうことです。

 合の尻に回すことで、茶に湯が掛からず、抹茶がはじけ飛んだりすることがなくなると、ダマができにくくなります。

 

 これをするには、肱と合を直線で結んで、肱と合を固定し、手を倒すという形をする必要があります。

 

 こうすれば、湯は茶筅摺りにアタリ、柔らかく茶に湯が染みていき、ダマにならず、まったりとした茶が点ちやすくなります。

 

 茶は合理です。

 

 一つ一つの型にも、所作にも意味があり意義があります。

 

 自分勝手に替えていいものではないのです。