茶室とは 最も高き御茶道具

点前座のみでも京間にするべし 道舜

 

 茶道具の中で一番高い値段は、実は茶室です。

 

 本気で数寄屋造りで別棟を建て、露地を整えたら一体いくらになるのか。

 

 さて、他の方のブログでも紹介されていますが、八炉というのは「軒続きの部屋を茶室として流用するときのために生まれた」というのが正しいようです。

 

 そうした改装をするにしても、やはり結構なお金が掛かります。

 ですから、両千家でも「せめて点前座だけでも京間に」という話が出ているのですね。

 

 全てを京間でやろうとすると、特に関東では「部屋がいびつになる」んですよ。

 

 月桑庵も、洋間6帖に京間の畳を敷いたら三畳にしかならず、あとは半端な畳で埋めています。

 

 ですが、京間にしてよかったと思いますよ。

 京間にしなければ、正しい規矩に気づくこともなく、狭いな―、狭いな―思いながら御茶やっていたと思いますもの。下手したら辞めていたかもしれません。

 

 もう炉を切っちゃったよ!という方には、薄縁(うすべり)をおすすめします。

 風炉の時期だけですけれども、薄縁を敷いて京間の感覚を体験してみませんか?

 

 本来の位置こそが大事なのですから^^