アフロ・・・じゃなくてアフラトキシンについて - 毒米事件 | 日々だらくだるく

アフロ・・・じゃなくてアフラトキシンについて - 毒米事件

9月11日ちょっとした間違い修正

お米に毒が入っててえらいこっちゃ、と騒がしい今日この頃。
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さてその中の毒で「メタミドホス」とアフロ・・・じゃなくて「アフラトキシン」がよく出てきますが、メタミドホスは毒餃子でよく知ってるけどアフロアフラトキシンってなんぞ?という方が多いと思われます。
ゆえに簡単に解説。


いきなりですがこいつをご存知でしょうか

オリゼー

漫画好きの人じゃなくても結構知っている人が多いのではないでしょうか。
そうです。オリゼーです。コウジカビです。1分で書いた手抜きです。
正式名称「アスペルギルス・オリゼー」といいまして、でんぷんを糖に変える能力がむちゃくちゃ強い日本の発酵食品業界にはなくてはならない重要な菌です。
漫画「もやしもん」を象徴する菌ですね。


一方こちらをご存知でしょうか。

フラブス

同じじゃねーかって?
うん同じです。見た目がおんなじなんです。特性もかなり近いです。

このそっくりさんは「アスペルギルス・フラバス」といいまして、猛毒であるアフロ・・・ではなく「アフラトキシン」をがんがん作り出します。
アフロトキシン
カモシテコロスゾ
カビが作るので「カビ毒」と呼ぶことが多いです。
このアフロ「アフラトキシン」というのは人工最強の発癌性物質といわれた(実際はたいしたことがないらしい)ダイオキシンの10倍を超える発癌性を持っているそうです。
世界最強だそうです。

こいつ、A・フラバスは日本以外のアジアではなかなかの生息範囲(熱帯から亜熱帯に幅広く生息)を誇っておりまして、古い水にはよくいらっしゃる厄介なやつです。
外国のお安い食品などはこういった古い水を食品の洗浄などに使っていたりするもんですから、たいていこの困ったチャン(古い)がついてきます。

A・フラバス自体は殺菌で死滅するのですが、残るアフロ「アフラトキシン」が厄介でして、加熱してもだめ・放射能を当ててもだめ・洗ってもだめ、と現状では完全に取り除くのが不可能という素敵な物質です。
(沸点が高いので蒸留酒である焼酎にはほとんど入らない、というウルトラCはありますが)


つまりは外国から食品を仕入れている限りは避けることの出来ない毒なのです。厄介にもほどがある。
実は割と頻繁に検出されている毒です。

この毒が検出された場合、焼却するか食品以外の飼料などに転用することになっているのですが、今回の場合は三笠フーズが嘘をついて食品に転用してしまったわけです。
しかし、ちゃんと飼料として転用した場合でも家畜の中で蓄積されるらしいという恐ろしい話も・・・

こいつを避けるためには自国で食料品をまかなうか、上下水道が完備された国以外からは輸入しないようにするかしかないのですが、今の日本ではそんなことは出来るはずもありません。


・・・希望がなさ過ぎる。

まあ過剰反応したところでどうにもならんという話でした・・・。

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企業倫理に任せるしかないとしか言いようがない。

こういう話はほとんどが政治的な意図でリークされるのですが、今回も先の解散総選挙をにらんでのあの党のリークでしょうね・・・
こんな政府がどう対応しようがどうにもならないものは、人心を乱すだけでなんにも得なことがないというのにね・・・
あの党のあの党首はほんと日本人のことより政権奪取だなあ。
誰とはいわないよw

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9月11日修正
2巻になっていましたが4巻の間違いでした。ごめんなさい。


A・フラバスはこの巻にちょびっと出てきます。
最近まで研究者の間ではオリゼーはこの毒カビと同じと見られてたという話が載ってます。
日本の発酵食品が海外で人気が出てきたのも、別物だとわかったからじゃないかなと。

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アフロ・・・アフラトキシンについてはこれで知りました。
もう皆さん覚えてくれましたか。アフラトキシンですよ。アフロトキシンではなくて(しつこい)


どうでもいい追加
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これまだあまってるんですな。
安くなってるし買おうかなw