ブレイクできるか?!聖☆おにいさん
ヒットマンガ予測:3000書店が絶賛 次のブレークは「聖☆おにいさん」 (まんたんウェブ)
全国の書店3000店が選ぶ「ネクストブレイク漫画ランキング」にて2位に4倍の大差をつけて「聖☆おにいさん」がトップを取ったらしい。
おめでとう!中村光先生!
- 聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)/中村 光
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しかしこの漫画、ミルトさんも言っているが話題にはなったが、売れるかどうかとは別問題だ。
この漫画は面白い。間違いなく面白い。
そして掲載雑誌の部数の割りに売れていることも間違いない。
しかし、「大ヒットするかどうか」と聞かれるとちょっと疑問である。
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日本人は宗教をネタにするのが苦手
日本人の宗教観を端的に表した以下のようなジョークがある
日本とはやはり神秘的な国である。
神道の信者が約1億500万人。
仏教徒が約9500万人。
そして、「あなたの宗教は?」との質問に、約半数が「無宗教」と答える。
では、日本の国民はいったい何人いるのだろうか。
これは日本人が日常的に行っている行為は、外国人の目から見れば間違いなく宗教的であるのだが、日本人はそれを認めようとはしないということを揶揄するジョークである。
なぜ、日本人は自分たちの宗教的行為を認めようとはしないのか。
これは戦後の国家神道の排斥云々~と書こうと思ったけどやめた。くどすぎる。
まあようするに、みな日常的に感じているだろうが、日本で宗教の話をすることは政治と同様にかなりタブーに近くなってしまっているということだ。
このような環境にある日本で、このような宗教をネタにしたコメディー漫画が出たことは革新的だといえるし、それゆえに非常に話題となったというのは間違いないだろう。
(ついでに逆にこのような宗教をネタにしたものがなく、数々の宗教すら融合させる日本だからこそこのようなフリーダムなものが生まれたともいえる)
しかし、やはり日本人の大半は無宗教を名乗る宗教アレルギー患者だ。
多くの人がそのような存在である限り、大手のマスコミは避けようとするだろうし、相手を目の前にしての口コミでも広がりにくいだろう。(もちろん情報なしに手にとる人も少ないだろう)
今はネットという相手と会わずに情報を発信できる媒体が進化し、通常の口コミ並みに力を持ってきたとはいえ、前述の2つの広告力には現状ではかなわない。(上のリンクはまんたんウェブという毎日新聞が運営しているものであるがほぼネット限定)
ともかく宣伝力に関しては期待できない恐れが高い。
大ヒットには宣伝の力が不可欠である以上、この作品がヒットする可能性は低いといわざるを得ない。
ついでにあんまり売れすぎると困るし。
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ジョジョ第3部の二の舞にならないよう宗教関係クレーマーの目の届かないところで細々と続いてほしいかな。
しかし好きだけど売れてほしくないってこれなんてツンデレ?
2巻は7月23日発売です