色々な理由で結婚式の日程や会場を変更される新郎新婦さんもいらっしゃいますが、
ある理由で買えざるを得なかった新郎新婦さんもいらっしゃいます。
新郎さんが福島県ご出身、福島県でのご結婚式を準備されて、
ぜひ来ていただきたいと皆様に招待状を出した所、
福島県以外から出席される方は欠席の数が圧倒的だったそうです。
それが理由で結婚式をする場所を変更したのです。
欠席された理由をご招待されようとした方に伺ってみると、
「福島県にはちょっと何が起こるかわからないし……」
「禿げるかもしれないし、鼻血でるかも知れないし」
「小さい子供もいるので放射能が怖いので」
皆様、事実ではない偏った放射線の影響を恐れているようです。
たまに汚染水が漏れたとかのニュースはありますが、
お二人が結婚式をされる場所は、
原発から離れていて放射性物質も東京都内と変わらないレベルです。
何もかも一括りにして、集団迎合しその先を想像しないのは日本人の悪い癖ですが、
福島県をも一括りにして「福島県=放射能」の括りにしてしまっているようです。
「結婚式を行う場所も、東京から来る道中も放射線が高い地域などありません」
とご列席予定の方に説明されたそうですが、
色々な理由を元に結果的には欠席の旨だったそうです。
欠席の皆様の中にはご親族も含まれていたそうです。
結婚式とは今までの感謝を伝えこれからもよろしくお願いします、
という意を伝える大切な儀式。
お二人はお世話になった方、お世話になっている方に出席をしてもらいたい、
その一念で、日時を変えて結婚式を東京にて行うことにされました。
一度断られた方にも、結婚式日と場所を変えた旨を伝え招待状をお送りしたところ、
以前は欠席だった方のほとんどの方が出席をされることになりました。
日程を変えたので出席できる人が増えた、ということを信じたいところですが、
色々な話を聞く限りは、おそらく福島ではなく東京で結婚式をされるので、
出席される方が増えたのではと思います。
報道からの適当な情報、本当に知るべき情報を吟味せず、風評を鵜呑みに。
また独断と偏見でイメージを持ちその事がいつだか真実だと錯覚する。
東日本大震災から3年経ちますが、悲しいことに日本にはまだまだこういった方がいます。
今現在、震災に関する報道は皆無ですが、今だからこそ大切なことを報道しないといけないと思います。
このブログも1日5万人ぐらいの方に読んでいただいているので、
その一端になれればと記事にさせていただきました。
幸せが集う結婚式の場でもこんな悲しきことが起こっています。
そんな悲しき人間の心の姿が垣間見られましたが、
日本人ってこんな人たちばかりでないはず、助け合って幸せに邁進していく人たちも多いはず。
その事を信じて、この文章を括ろうかと思います。
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