ウエディングフォトグラファー

前回の記事では少し温度差のある結婚式で働くスタッフを紹介しましたが、
今回も働くスタッフについて書いてみたいと思います。
冬の北海道であった実際のお話です。

結婚式を楽しみにしていた、花嫁さんのお父さん。
病気は安定していたのですが、結婚式の2週間前から体調を崩し、
病院の先生の判断では結婚式に出席するのはかなり難しいと言われたそうです。

結婚式の前日にアイテムなど搬入、
その時の花嫁さんの表情は憔悴しきっていました。
「一番花嫁姿を見てもらいたかったのですが」

花嫁さんは昔から心臓に病を持ち、お父様お母様の支えがあって晴れの日を迎えられました。
一家の家計を支えるお父様、
手術や入院費などをまかなうために朝から夜中までずっと働いていたのだそうです。
お母様を花嫁さんお父様をしっかり家庭で支えていました。

体力をつけて、就職して大好きな人が出来て結婚式へ、
しかしながら大好きなお父様はどうしてもこられなさそうなのです。
「無理するよりも大事にされた方がいいですし…」となだめるプランナーさん、
花嫁さんの表情は少し明るくなりましたが、また曇ってしまいました。

何か出来る事はと前日に会場入りしていたので、ロビーで考えていると、
仕事を終えられたプランナーさんが退社するのが目に入りました。
挨拶をしようとエレベーターの前に立ったとき、
プランナーさんは近所の神社の地図を持っていました。

「これから願掛けに行こうと思ってまして」

その目にはキラキラし、心には熱いものがありました。
思わず「僕も行きます」と一緒に。
何でもこちらの土地の七福神を巡ると願いが叶うそうで、
プランナーさんも事あるごとに願掛けにいっていたそうです。
今回は「明日お父様が出席できますように」という願掛け。
ここは北海道、7つの神社回るのに4時間、しっかりと願掛けをしてきました。

次の日の結婚式、願掛けをたくさんしたのですが、
現実とは厳しいもので、お父様はやはり来られることは出来ませんでした。

でも結婚式後、花嫁姿のままで病院にいきました。
涙を流して喜んでいたお父様の顔が忘れられません。
僕は結婚式の模様がわかるように、超特急で写真をプリントして持って行きました。
両手でしっかり持ってみられている姿が印象的でした。

プランナーさんと僕の願掛けは叶いませんでしたが、
花嫁さんとお父様の笑顔を見る事ができただけでも良かったです。

今回僕は同行したまでですが、
こんな熱い思いを思ったプランナーさん、そうそういらっしゃるものではありませんよ。
誰よりも新郎新婦の幸せのために行動するプランナーさん。

寒い北海道の夜でしたが、あたたかいものを感じたある日の結婚式イブでした。


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