偶然、コープふくしまの役員室に寄ったら、机の上に1冊の本。

 『宮城の協同組合人ー23人の足跡ー』(宮城県協同組合こんわ会、2015.9.15)。誰が置いてくれたのかも分からず、中身に引き込まれた。

 県内協同組合間の連携を深めることを目的に設立されて以来、25周年の節目に、先人の足跡をたどり、その功績をまとめることで、次世代に引き継ぐ目的で発刊されたものである。


 福島県内でも、協同組合間の協同を願っているので、大変興味を持った。

 農協、漁協、森林組合、日専連、宮城県生協連のそれぞれの先人足跡が紹介されている。

 その生協の先人の一人に、外尾幸子さんが紹介されている。私の大学時代の指導教官(恩師)の奥様だが、個人的にも大変お世話になった。我々の結婚の媒酌人も引き受けていただいた。16年前、残念ながら65歳で急逝されたが、いつも温かい眼差しで、有難かった。

 テーマは、「知縁のグループ活動と多様な組合員活動に道を拓く」である。「たとえるならば女優の吉永小百合さんのような人でした。」「人を惹きつける魅力があって、音楽や料理、旅行、生花と生活を愉しみ、生活の質を豊かにするとはどういうことかを実際に学ばせてもらいました」と斎藤昭子さんは語っている。

 生協活動をしてみて、外尾さんの活動の意味を、重く受け止めています。



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