煮詰まっただんご汁 -25ページ目

分娩台

今回も比較的下品な内容なので、特にお食事中の方は避けてください。

最近、こんなのばっかでゴメンナサイ。


普段とちょっと違う座り方してて尋常じゃないレベルで足が痺れちゃうってコトありませんか?


先日のことなんですが、私はとにかくゲームするのが大好きで、食事よりもゲーム、ゲームよりもオナニーって感じで、目からビームが出るゲームを寝食どころかオナニーすらも忘れてしてたわけです。


熱中してたので変な座り方してたのを気付かなかったんですね。
気付いたら足が痺れてた。
それも尋常じゃないレベルで。
全く感覚が無いの。
つねっても何も感じないの。
それでもって立てないの。
生まれたての子鹿以上に立てない。


それで痺れを緩和するために体勢変えて楽な姿勢になったら、新たな高次元のステージに移行していった訳です。

触ると感電したかのようなあの嫌な感触。
常人であればそんな状態ではじっとしているしかないですよね。
妊婦が診察受ける台にのってるようなポーズで足の痺れが治まるのを待っていました。


まあ、ここまでは、足が痺れた経験のある方なら、「あるよね、あるある。」と言うところですが、その日は違ってた。


恐怖のどん底に突き落とすような事が発生し、更なる高次元のステージへと私を誘うのでした。


こんな状況下にあって便意をもよおしたのです。
これまた尋常じゃないレベルの便意ですよ。
腹にエイリアンでも居るんじゃないかってぐらい、腸が痛み、さらにその痛みが動き回るの。
そして気を抜けばあっという間にブリン!って出そうな勢い。
肛門をこれ以上ないぐらいの力で締めた。
まさに、火事場のクソ力。キン肉マンの友情パワーは肛門にも働きますよ。
正義超人でよかった。
このまま踏ん張れば、ウォーターカッターの如く、ウンコで大理石切っちゃうってぐらいの勢いで肛門を圧迫しているのを友情パワーで凌いでる状態。
泣きたくなることは世の中に数多く存在しますが、こんなに情けなくって涙が出てきたのは久しぶりです。暴れはっちゃくの父親の気持ちを垣間見た。

子鹿以上に立てず、エイリアンが腸から出そうなのを友情パワーで堪え、診察中の妊婦のようなポーズで脂汗ダラダラ、涙ボロボロ流す正義超人こと齢30を超えただんご汁。
醜いったらありゃしない。
こんな姿見られたら自殺モノです。
「脱糞を見られた事を苦に自殺」って翌日の新聞で各紙が報じるに違いありません。


進化はこれで終わりじゃなかった。
更なる高次元のステージ、神の領域へと突入していきました。


苦しいときには、その苦しさを紛らわしたりする力が働くみたいなんです。
こんな状況下でなんか笑えてきたの。
たぶん、ちょっと狂ったのかもしれない。
少し気持ちよくなってきてたもの。
苦しいからか、脳からいい汁が出始めたんじゃないかな。

相変わらず足は痺れ、腸はエイリアンが大暴れなのに、ちょっと気持ちいいのですよ。
この気持ちよさで友情パワーも緩むと思いきや、むしろ新たな力を得るぐらいの勢いです。
夢想転生でも出来るんじゃないかって境地にあったね。


程なく足の痺れは治まり、夢想転生の境地にまで達したラオウのような私は、「わが生涯に一片の悔い無し!」とばかりに天へ向け拳を突くが如く、便器に向かって大便を噴出し、出し切った頃には完全に魂の抜けきった状態となったのでした。


燃え尽きたぜ。真っ白な灰によ。

はじめ人間ギャートルズ

今回も若干下品な表現がありますので、そんなのダメ!ゼッタイ!って方は避けたほうがいいと思います。


私は約一ヶ月前はズボンを直ではくようなダメな大人で、ほんとに30超えた男が何やってるんだって感じですが、最近は見事に社会復帰を果たして下着をつけるようになりました。
下着はどっち派?って聞かれた時に今までは口篭もっていた私ですが、ブリーフ派って言えるようになりました。


まあ、ここまではよくある話かもしれません。
え?無いって?
アハハ、そんなバカな。


まあ、下着を着けない以上に困ったことがありまして、ズボンのファスナーを閉め忘れること山の如しなのですよ。
ほんと風通しが良かった。

本当に忘れるの。
閉まってる時間の方が短い日が結構ありました。

当然ズボンの下には当然の如く下着は無く、首を引っ込めて大人しくなった亀さんが鎮座しておったわけです。
しかもタートルネックのセーターでほとんど隠れちゃってる状態。
さらには周囲の毛を巻き込んで今にも悲鳴をあげそうな顔していますよ。


それでいてファスナー開いてるんで、私のペットの亀の目撃情報があとを立たない状況なわけで、人としてはだいぶ終わってる感じです。

よく警察に捕まらなかったなと思います。
天然で露出狂だったわけで。
ほんと満員電車で痴漢に間違われたら言い訳できない。


バスや電車で座っていて、ふと自分の下半身を見ると、ペットの亀がよーく見えたりして、しかも目が合っちゃったりして、「こんにちは」とか挨拶してる場合じゃない。
家に帰って気付くときなんかもあり、ほぼ半日開いてたときもわりと頻繁で、あまりの恥ずかしさに首を吊ろうかと何度思ったことか。


そんなわけで性犯罪者スレスレの生活を続けており、警察に捕まるのも時間の問題だったので、下着も付けておこうかなと思うようになりました。


そんな普通では考えないようなことを考えて、下着をはくようになった訳です。


こんな私ですが仲良くしてくれますか?

ぼくの考えた超人シリーズ その2

今回はかなり下品な内容なので、そのような話が嫌いな方はお避けください。


のっけから雲行きの怪しい感じでお送りしております。
今回は学生時代のことを話そうと思います。


英語の授業の時のことです。

席の斜め前にいたKは授業中にもかかわらず、机の下で隠すようにエロ雑誌をむさぼり読んでおりました。
授業中になぜにムラムラしようと思ったのかは誰も知る由も無いですが、授業中に勃起しないと死んでしまう病気だったのかもしれません。
そうじゃないと説明がつかない。


そのことは置いといて、彼の息子にあたる人物、K次郎と呼ぶことにしますが、K次郎は当然のように元気いっぱい夢いっぱい自身満々の状態、ドルアーガの塔のように高さどんぐらいやねん、何階まであるんだよ!ってな感じになりますわな。

キン肉マンのキャラで言えば、高さはザ・サンシャイン並ですよ。
さらには、硬度10の悪魔将軍のといったところでしょうか。
それはもうダイヤモンド並みの硬さと思われます。
悪魔将軍の硬さとサンシャイン並みの高さを持つK次郎は、まさに悪魔超人界のエリートに他なりません。


そんな状態のKを知ってか知らずか、英語教師は英文を読み上げるようにKを指定しました。
エロ雑誌を机の奥に押し込んで、教科書をもって立ち上がるK。
そしてそれ以上に、待ってましたとばかりにすでに力強く立ち上がっていた悪魔超人のエリートK次郎。
木下大サーカスと見まごうような巨大なテントを張って、中で踏ん張っているK次郎の姿がなんなく見て取れます。
超人オリンピックが木下大サーカスのテントで行われているという状況です。K次郎はゴングが鳴る前にすでに臨戦体制ですよ。

さすがエリートは違う。勢いがある。

そして、前かがみになることも無く、堂々と背筋を伸ばして英語の教科書を持ち、英文を読み上げるKはなんと男らしいことか。
そしてK次郎といえば、背筋を伸ばすどころか、さらに誇らしげに後ろに反り返り、なんとも勇ましい様子。
木下大サーカスの柱となって余裕しゃくしゃくで支えているK次郎のなんと男らしいことか。
もはや2000万パワーズなんか目じゃないぐらいのパワーが秘められてると思われます。
テントの天井破るんじゃねえか?

あんなに男らしく英文を読むやつを私は他に知らない。

周囲は笑いをこらえるのに必死です。
しかし先生はK次郎の大活躍には気付かない様子で淡々と授業は進行していったわけです。


英文を読み終わったKは英語教師に促されて座ると、机の奥からK次郎の大好物を引っ張り出し、続きのページを読み始めるのでした。

英語の授業が終わるまで悪魔超人のエリートと化したK次郎の硬さは相変わらず硬度10を保ちつづけ、いや、もしかしたら12~13まではいったかも知れませんが、私の記憶にKにとっては一生消えない傷として残ることになるのでした。

電車男

私は一応サラリーマンなので、サラリーマンらしく会社に通っておるわけですが、最近は時差出勤してまして、9時が始業のところ7時からの勤務をしております。


それで、電車乗るのはだいたい6時~6時半頃になりますが、この時間ですから車内のみんなは眠いわけで、座ってる人の約半分は眠っておるんですわ。


眠っているといえば、深夜の電車に乗ると、恋人同士の女性のほうが男性にもたれかかり、男性の肩を枕に寝ている光景をたまに見ます。
私を含む世の非モテ系男子にとっては、この電車が銀河鉄道になりアンドロメダに向かってカップル全員ネジになれと思うほど、うらやまムカつくかと思われます。


それは置いといて早朝の話です。


早朝ともなるとうって変わって、知らない男同士で微笑ましく寄り添って寝ているという、かなり濃い状況が展開されます。
そんな感じで、そこらじゅうでオッサン達の加齢臭ムンムンの即席カップルが大量に出来上がってるわけです。
支えあうように寝ている人をみると、微笑ましくて仕方がない。思わずお幸せにと思ってしまいます。
一人がもたれかかって寝ており、一方は起きている場合も良くあるわけですが、起きている方が無表情でいるのを見ると、もう何というか切ないわけですよ。
寝ている男はいつでもOK。
起きている方が首を回せば、いつでもキスできるような状況ですよ。
いわば心は許してる。
あとは体だけ。
そんな状況で無表情とはなんたることか。
もっと積極的にアプローチしないとダメじゃない!
肩に手を回しちゃえばいいじゃない。
キスしちゃえばいいじゃない。
抱いちゃえばいいじゃない。


とかどうでもいいことを思いつつ、自分は巻き込まれないように座らずに立ってるのでした。


リモート

数日前の出来事なのですが、通勤のときに読む雑誌を購入するために立ち寄ったコンビニでのことです。
数冊の雑誌をカゴに入れ、牛乳パック等の陳列棚に差し掛かったとき、それを発見してしまいました。


プリンです。


視線の先にプリンがあるのが遠くに小さく見えました。
プリンなどという甘ったるい食品は苦手なせいか、ここ数年食べてはいませんでした。
当然のように買う気は無く、あープリンがあるな。ぐらいの気持ちだったんです。


ところがです。


プリンのある場所に近づくにつれ、プリンから目が離せなくなりました。
近づくたびにプリンに対する欲求が高まっていくのを感じました。
なんだろう、この気持ち、これが恋かしら。
高鳴る胸を抑えつつ、プリンをカゴに入れました。


ぼんやりして意識は定まらないまま、レジに向かいました。


感じの良さそうな若い女性の店員は、カゴの中のものを取り出しながらバーコードで料金を読み取り、次

々と袋に入れていきます。
そして、店員がプリンを見て、ひとこと、こう言い放ったのです。


「スプーンはご利用になりますか?」


なんのことはないちょっと出来るようになったバイトなら、すぐに出てくるようなセリフである。


しかし、事件はそのとき起こりました。


脊髄反射という言葉をご存知だろうか。
熱いものを触ったとき手を引っ込める。
痛いものに触ったとき手を引っ込める。
考える前に脊髄で勝手に行動するというアレです。
脊髄反射の如く、私はこう言い放ちました。


「いえ、いりません。」


その日は確か暑かった。
俺もどうかしていたんだと思う。
プリンを買おうと思ったことは今でも何故か分らないし、
なんであの時そんなことを口走ったのか分らない。
もう、分らない。
世の中信用できないことだらけだ。
自分さえも信用できないような世の中になってしまったのである。
これは私を陥れるための罠なのだ。
そうだ、そうに違いない。

私は心の中で叫んだ。


「スプーン無しでどうやって食うんや!なに言ってくれてんだよ!俺!」


私は気が狂ったのかと思った。
本当に思った。

脳はプリン欲し、脊髄はスプーンを拒否する。

心と体のバランスは完全に狂っているのである。
私の意志とは反した言葉を平然と言ってのける自分に腹が立った。


プリンは、時代が時代なら果てしも無く高い高級品。


お大尽のアイツは、365日24時間体制で七五三かと思うようなの格好をしているころ、
貧乏人のワタシは、着替えしたかどうか分らないような、同じ色のシャツを毎日のように着て、
謎のメーカーのファスナーの付いたズボンをはき、壊れやすいそのファスナーが、いつ壊れるのかを24時間体制で常に気にしていた。


その頃のプリンと言えば、

お大尽のアイツは、家にいれば、両手を叩くと料亭のようにプリンを執事が持ってくるであろう。
貧乏人のワタシは、誕生日かクリスマスに、自分の小遣いからプリンを買うのが関の山。
しかし、お金持ちも貧乏人も、ここに共通点がある。


プリンはスプーンですくって食べる。


神は常に公平な立場で人間を見てくださっています。
そして、金持ちであれ、貧乏人であれ、政府の偉い人だろうと、反政府の下っ端の人であろうと、わけ隔

てなく接してくれます。
その最たるものが、プリンにスプーン。
神は人間に、わけ隔てなく、公平に、プリンはスプーンで食べるようにしてくださいました。
そんなわけでスプーンは神が人間に授けてくださった、プリンを食べるための食器の一つなのである。
その神の食器の一つであるスプーンを貰うのを断ったわけである。


しかし、そのように神に逆らうような私のような人間を、神は見捨ててはいなかったのです。


「いいですか?」


と、コンビニの店員を通して再度のチャンスを下さったのです。


「はい。」


しかし、出てきたのは肯定の意味の言葉なのに、否定的な内容の言葉である。
ああもう、本当に私はなんなんだろう。
自分自身が分らない、本当にこのときは分らなかった。
誰が俺の体を操ってるのかと本当に怪しんだ。
どうして、そんなに、かたくなに、スプーンを受け取るのを断ったのだろう。
スプーンを持ってはいけない宿命にあるのだろうか。

私は思った。
ドラゴンボールを7つ集めたい、そしてプリンを食べるためのスプーンが欲しいと願うのである。


世の中はプリンを中心にスプーンが回っているというのに、私だけがその輪から外れてしまった。
私だけがどこか新しい世界へ向かおうとしてるのかもしれない。

アダムとイブはリンゴを食べて、楽園を追放されてしまった。

そして現代、スプーンを捨て去ることで、私は楽園へと導かれるのである。
気が付きました。私は神に選ばれた人間なのである。
北斗の拳のカーネルのように、神に選ばれた人間だけを集めたゴッドランドを作るのが私の使命かもしれ

ないのです。


精算を済ませコンビニを後にする、プリンを買ったがスプーンは持たない男。

そのどこか間の抜けた男は、後々ゴッドランドを作ったかどうか定かではない。


しかし、一つ定かなことがある。

その男は、通勤時間のほとんどの時間、どうやってプリンを食べようかと悩んだのである。

それだけは間違いの無い事実なのである。


都会にはさまざまな誘惑が渦巻いている。
たまには甘いものを食べたくもなる。

甘いものを欲した男は、次の瞬間スプーンを欲する男となる。

都会の誘惑と欲望の連鎖。
都会では不思議なことも起こる。
甘いものを食べたくなった男と甘いものが食べれなくなった男が同一人物であること。
それも都会に数多くあるミステリーの一つ。



どうやってプリンを食べたか、それはまた別の話。