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私の青春と呼べる時代
の
友人たち
が
好きなj-popは
山下達郎
の
『downtownに繰り出そう』
で
あった
それから
荒井由美
の
『ルージュの伝言』
『中央フリーウェイ』
とか
そういえば
桑田佳祐
の
『いとしのエリー』
も
好きだった
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私は
『そーねー✳︎いーねー』
と
頷いていた
ホンの少し
シャネルズが面白い
と
言って
顰蹙を買ってから
真実は
決して
言わなくなった
言えなかった
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みんな
お洒落な女の子たち
だった
私でさえ
みんなに合わせて
アイビーっぽい
格好だった
し
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しかし
友人たちには
内緒で買った
レコード
は
『CAROL』
の
アルバム
そのうえ
永ちゃん
で
なく
JHONNY
の
声が好き
で
友人の眉をひそめる
のに
傷ついた私
は
そっと内緒
で
レコード店
に
行った
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毎日毎日
ひとり
で
繰り返し聞いた
案外carolの曲って
優しい音楽
黒の革ジャン
から
暴力的なR&R
を
想像するらしいけど
違う
下町
ブルーカラー
の
不器用な男の子
の
片思いのlove song
都会派
の
センス良い女の子
は
理解できなかった
のだ
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何故か
英国のブルーカラー層
の
サブカルチャー
が
好きだった
文学も
アランシリトー
で
音楽は
ビートルズ
だった
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それは
私の人生
に
不思議な経験
を
もたらした
その経験を経て
私は
私を
掴み取った
が
痛い
できごと
で
あった
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carolのメンバー
は
確かにセンス良い生き方
は
しなかった
泥臭かった
それでも
私の
『青春時代のレコード』
は
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若い私
が
惚れたバンドでありました
音楽もダンスも
画期的なものもいいが
手の混んでいない
簡略な
コードや動き
が
私は
好きだ
誰でもやれそうな
もの
を
誰も真似できない
くらい
感動させられる
もの
が
私は
好きだ
そうなりたい
と
願って
生きている
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一度だけひとりで
Johnny
の
コンサートに行ったら
私は
浮いていた
アイビーだったから
(笑)
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