Razer Goliathus Speed Edition レビュー | dmkm: FPS Syndrome

Razer Goliathus Speed Edition レビュー

Razer Goliathus™ Speed Edition | Razer 日本の公式サイト

dmkm*Negatiblog

 ゲーミングデバイスのブランドとして評価の高いRazerが発売している布マウスパッド、「Razer Goliathus Speed Edition」を使って十日が経過したので、そろそろ簡単にレビューを書いてみる事にしました。negitakuユーザーのゲーミングデバイス ランキングを見ると利用者数で10位となっているので、(1~7位はSteelPadが占領)FPSプレイヤーの中でもかなり有名な布マウスパッドだと思います。日本の公式サイトも有り、通販だけでなくゲーミングデバイスとしては結構多くの店で販売されているので、入手には困らないと思います。今回購入したのはLargeサイズで値段は3480円。

駄目クマのスペック
マウス:MX518 + HyperGlide
FPS歴:約5年半
使用してきたマウスパッド:X-Ray Thunder 9、SteelPad QCK、S&S、Razer Mantis Speed、Corepad MAGNA BLUE、Icemat 2nd Edition、Razer Goliathus Control、Smart Pad Artisan Cloth Type/WL

Razer Goliathus Speed Edition の仕様(公式サイト等から抜粋)
大きさ
large 444mm X 355mm X 4.3mm / medium 355mm X 254mm X 4mm / small 270mm x 215mm x 4mm

* 高度な加工技術による繊細な織りがハイスピード&ハイコントロールを実現
* ピクセル単位の精密な狙いと優れた追跡能力を可能にします
* すべてのマウス感度とセンサータイプに対して有効
* 裏面のラバーベースによる抜群のグリップ力


ここからレビュー
サイズ

 444mm X 355mm X 4.3mm、これくらいの大きさが有ればかなりのローセンシでも無い限り大丈夫でしょう。前回のARTISANと比べて縦にも余裕があるのが良いですね。横は大きく使いますが、案外縦は使わない物なので、普段使っている部分が消耗した場合に、上下を逆にすれば使っていない部分を使えて寿命も延びるのではないでしょうか。ロゴは盛り上がっていたり、滑りが変わったりする事はありません。MediumとSmallは厚みが少し薄い4mmなので、そこまで広く使わないという人でもLargeを選ぶのが良いかもしれません。

表面
dmkm*Negatiblog
相変わらずボケボケで良く見えませんね。すいません

 表面はARTISANと同じで非常に細かく繊細。滑らせたときに凸凹を感じさせないタイプ。

滑り心地

 滑り心地はARTISANに少し劣るが非常に滑らか。ただ厚みが有る分ARTISANより柔らかいというか、初めて滑らせた時に安定しているなという印象を受けた。使ってみてまず感じたのは、意外と初動抵抗があった事。他の布マウスパッドと比べれば小さいのは確かだが、ARTISANやGoliathus Controlと比べて初動抵抗は大きいと感じた。滑走抵抗はARTISANに劣るがとても軽い。スポンジが硬いのでマウスが沈み込むという事は一切無く、マウスパッドの上を少し浮くような感覚で滑走するので、プラスチック寄りの滑りだと思う。止まりはControl程ではないがARTISANより良く止まる。個人的に程よく滑り、程よく止まる、このバランスが概ね予想通りで気に入った。
 まとめるとこんな感じ。
初動(軽い>重い)
ARTISAN>Goliathus Control>Goliathus Speed
滑り(滑る>滑らない)
ARTISAN>Goliathus Speed>>Goliathus Control
止まり(止まる>止まらない)
Goliathus Control>>Goliathus Speed>>ARTISAN

滑り止め
 Goliathusの滑り止めはARTISANと比べるとあまり良くは無い。Largeサイズだが片手で端をつまみ、少し力を入れればズレてしまうレベルだ。まぁこれくらいならプレイ中にズレるという事はあまり無いのだが。Mediumサイズだとかなり簡単にズレて、長時間プレイしていたら、マウスパッドが斜めになっていたって事も有るので、Mediumサイズを購入するときは注意が必要だ。

リフトオフディスタンス
 ARTISANが1円玉2枚を挟んで反応しなくなったのに対して、Goliathus Speedはやはり1円玉2枚を挟んでも反応する。まぁこのリフトオフディスタンスの長さが抜群のトラッキング能力を生み出しているのだが・・・ちなみにControl Editionも1円玉2枚で反応する長さだった。

湿気
 ARTISANと比べて湿気には少し弱い。自分は手に汗をかくタイプなのだが、長時間やると一部分だけ汗で滑りが少し変わったりした。Control Editionは凸凹している分湿気には強かったのだが。

トラッキング
 ARTISANはMX518でマウスを高速で振ると視点があさっての方向に行ってしまい、私はこれがどうしても許せなかった。それに比べGoliathus Speedは前評判通りの抜群のトラッキング能力を見せてくれた。通常プレイではありえないくらい、力の限り思いっきりマウスを何回も振ってみたのだが、視点がズレる事は一度も無かった。ネガティブアクセルも発生し辛い。素直に素晴らしい。Control Editionのトラッキング能力も同様に素晴らしかった。

縦横の滑りの違い
 一つ気になったのが、このマウスパッドは縦に動かした時と横に動かした時で滑りに微妙な違いが生じている事だ。気のせいかと思って何回か確かめているのだが、やはり横よりも、縦に動かした時の方が滑りが僅かに良い。negitakuのレビューの中にも同じ事を書いていた人が居たのだが、その人は私とは違い縦よりも横に滑らせたほうが滑りが良いと言うのだ。うーん・・・。私にとっては問題の有るレベルでは無いし、縦横で滑りに違いが出るのは布マウスパッドなら良くある事なのだが、気になった点として書いておかなくてはならない。

総評
 ゲーミング用の布マウスパッドとして、普通にアリだと思う。今の所自分は何の問題も無く使用しており、当分はこのマウスパッドで行くつもりである。上にも書いたが、程よく滑り、程よく止まるというバランスが自分に合った感じだ。個人的にARTISANに似た滑らかな滑りで、トラッキング能力の高いマウスパッドを求めていたので、この選択は正しかったと思う。結局の所マウスパッドというのはどれが優れているかとかではなく、どれが自分に合っているかという事なのだ。自分に合った滑りのマウスパッドを使えば、後は自然とAimが付いてくる物だと思う。自分はARTISANの滑り心地は気に入っていたのだが、トラッキングミスが起こらないというのは最低条件だと思っていたので、残念な評価になってしまった。マウスパッドの重要な性能というのは、大きさと寿命とトラッキング能力の三つくらいだと思うので、この三つさえパスしていれば、後は本当に滑り心地が自分に合うか合わないかという事だけになる。このマウスパッドは寿命はまだ定かではないが、大きさとトラッキング能力には十分に合格点を与えられる。その点でこのマウスパッドは十分にアリだ。