K藤君の迷走 | ダメラクダの手帳


僕の同級生であるK藤君の家は





お寿司屋さんを経営している。





当時、小学生だった僕らはそんなK藤君を





よくからかっていた。





おそらく誰も食べたこと無いのに





「寿司がマズイ。」と吹聴したり、





「変な石集めてんじゃねぇよ」





「歯が黄色い」などと事実を突きつけたりしていた。






それにも関わらず、K藤君の寿司屋は





20年以上潰れる事無く店を続けている。





一時期は寿司以外にも手を出したようで、






【手打ちそば始めました!】とノボリを立てたり






【うまい!カレーあります!】などと張り紙をしたりと






「お前んち何屋だよ?」と言う周囲の目などは一切お構いなし。






まさにやりたい放題だ。





...........................今日、そんな精力的なK藤君の店の前を通ったら






完全にラーメン屋になってたわ。






しかも、予算が無いんだろうね........。






なんと、店の面構えは寿司屋のまんまだった。







もう、時間の問題かも分からんね。