品質保証 | いまのままぢゃダメだ! ・・たぶん。

品質保証

マンションの耐震強度偽装問題が話題になっています。

設計した人間が悪い、というのは当たり前だけど、

その設計されたものの品質を保証する仕掛けが機能しなかったことが

社会的に重要な問題だといえます。


品質保証した機関・団体・企業が、

1)能力がなくて見抜けなかった

2)偽装に加担していた

のいずれかであったろうと思われます。


品質保証機関が偽装に加担した場合、絶対に品質不良を見抜けませんね。

僕はソフトウェアの開発に関係しているので、同様に品質というものを考える機会が多いです。

特に会社内であると、開発する人も品質管理する人もOK/NGを出す人も身内なわけで

一種のグルであり、偽装に加担しやすい環境に恵まれているわけですね。


こういう運命共同体的な環境にあると品質的に問題があるプロジェクトが生まれやすいといえます。

昨今は世の中的にも赤字プロジェクトの多さが問題になっています。

昔、今よりソフトウェア開発に近い部署にいた頃に聞いたところによると

日立製作所では品質保証部門の独立性が高く、また出荷に関する権限が非常に大きく与えられており

品質不良の製品が社外に出荷される危険性が少ないとのことです。


品質保証機関の独立と製品出荷権限という環境をつくらなければ、

本当に安心できる製品がつくられている、ということにはいたらないでしょう。

とても難しい問題だと思います。