夏の疲れが

どっと出てくる頃

8月に起こりやすい病気という

帯状疱疹にかかってしまいました。


やっと痛みが取れたので

久々の更新です。



今年早々に亡くなられた
やしきたかじんの楽曲は
ずっとカラオケファンに
親しまれています。


カラオケDAM配信曲は
50曲以上ありますが、


シングルレコードは
1976(昭和51)年にリリースした
「ゆめいらんかね」をはじめ
2010(平成22)年の
「その時の空」まで29枚と
意外と少なめです。


その分、オリジナルアルバムの中に
佳曲がいかにたくさんあるということが
カラオケ配信曲からもうかがえます。


そんなアルバム曲の中の1曲に
1987(昭和62)年の「ICHIZU」の収録曲
「Guilty」があります。


伊藤薫作詞作曲のこの曲も
私の好きな曲ですが、
その2番の歌詞に

こんなフレーズがあります。


♪ つぶやいた レコードならB面の方が好き~


もともとB面だった曲
「ラブ・イズ・オーヴァー」が
大ヒットした伊藤薫らしい詞です。


しかもこのフレーズ
私の好みを歌っているようで
気に入っています。


で、やしきたかじんの
シングル楽曲の中の1曲、

しかもB面の曲を
取り上げたいと思います。


以前、こちら  で
「東京」のカップリング曲
「夢の雫」をご紹介しましたが、


本作は1996(平成8)年に
24枚目のシングルとして発売された
「もしも夢が叶うならば」の
カップリング曲、つまりB面。


「思い出よりこの瞬間」。


お得意の女心を歌った
上質のバラードです。


作詞作曲は来生えつこ、来生たかおの
ゴールデンコンビ。


ちなみに「♪ B面の方が好き~」の
詞を書いた伊藤薫が
A面の「もしも夢が叶うならば」の
作詞をしています。


♪ 時代の風は 気ままに変わる
   夢の行方も わからない~


さすがは姉弟コンビ、
この曲の詞と曲のフィット感が
抜群です。



何も進展が感じられない愛に
のめり込む女性の心情を歌ったこの曲、
心地よいメロディにのせた
胸に突き刺さる言葉が魅力です。


♪ 歓び一秒 それで救われる女は
   思い出よりこの瞬間~


と微妙な心情。


男性目線の曲にもいい曲がありますが
やはり、やしきたかじんは
女性目線で感情移入した
せつない女心の歌が秀逸です。


「思い出よりこの瞬間」は
すっかり忘れかけても
ふいに気にかかる瞬間がある
不思議な楽曲です。