パイロット 万年筆組立て教室 体験記
昨日もご紹介しましたが、いよいよ、丸善日本橋店にて、第3回 丸善世界万年筆展が始まりました。
売り場についたのは午後だったのですが、平日にも関わらず、そこそこ人が来ていて、関係者の方々が挨拶している姿も見受けられました。
掘り出し物がないかとぶらぶらと店内を物色。
目に留まったのは、DELTAのセール。
去年40%オフで購入したStipulaもありました。
今年ぼくが一番心惹かれたのがDELTAのVINTAGEというシリーズのグリーン。
本当に美しいマーブル柄なのです。
お値段も12000円ぐらいと比較的手が出せる範囲。
スタッフの方といろいろとお話をして、試し書きをさせてもらう。
F、M、そしてB(太字)があり、初めてBを使ってみた。
いいのです、これが…。
ぬめぬめと書けるという感じ。
手帳などに書くのはちょっと難しいけど、原稿用紙などに書く時はこれは良いかもしれません。
売り場にいた担当の方にお話をうかがうと、万年筆にはまると、だんだんペン先が太くなっていくものなのだとか。
その人もほとんどBを使っているんだって。
ぼくも、日本のメーカーのEF(極細字)とかF(細字)って、どうも苦手。
本当に細くて、万年筆らしくないから。
万年筆って、インクの濃淡が出るのが楽しいのに、細字だとそれが出にくい。
これだったらわざわざ万年筆なんか使わないで、ボールペンでいいじゃない。って思っちゃう。
ほぼ日手帳にせよ、トラベラーズノートにせよ、ぼくは比較的大きな字で書いている。
元々字が大きい方だから、マス目などはあんまり気にせずに大胆に書いちゃう。
だから、万年筆も細字よりも太字の方が断然気持ちイイ。
かといって、Bだとやっぱりちょっと太いかなっていう気はする。
細かい文字が潰れてしまうのだ。
でも、持っていないから、一本ぐらいあっても良いのではないか…。
などと売り場の前で逡巡する。
ところが、よくよく担当の方の話をうかがうと、カートリッジオンリーなんですって!
ええええっ!それを先に言ってよ!って思っちゃった。
ぼくはインクの色をあれこれと変えて使いたいから、カートリッジよりもコンバーター派なのだ。
うむむむ。
結局買わなかったんだけど、後から思ってみると、カートリッジでも自分の好きな色をきちんと決めて、それで原稿を書く時にだけそのBを使うっていうのも良いかなぁと思ってみたり…。まぁ、まだ期間はあるので、しばらく悩んでみたいと思います(笑)。
さて、次に立ち寄ったのはPILOTのコーナー。
ショーウィンドウの中にある万年筆にうっとりとしていたら、担当の方が声をかけてくださり、またいろいろと話をする。実はぼくはPILOTの色彩雫というインクシリーズの大ファンで21色全部持っているんですよー。って話したら、喜んで(驚いて)ました(笑)。こっそり聞いた話ですが、また追加の色が出るみたいです。それ以上のことは聞けなかったので、万年筆のインクファンの方はお楽しみに!
で、3時から万年筆の組立て体験ができますよって教えてくださり、せっかくだからと思って受けてまいりました。
これがなかなか楽しかった。
まずはこういう7つに分かれたパーツセットが参加者に配られます。
そして、これを手順に従って組立てていくのです。
まるで工作の時間みたい。
普段自分が使っている万年筆はこういうふうな構造になっているんだっていうことがわかります。
押し込むところの加減が良くわからず、大丈夫かな?と思いながらやったり、スタッフに指示をもらいながら作っていったりするのですが、みんなができるのに、自分だけできないと焦ります(笑)。ぼくはとても不器用な人間なんで…(汗)。でも、なんとか組立てられました。
ペン先の調整というのはかなりコツがいるとのことで、それだけは専門家の方にやっていただき、最後にカートリッジインクを装着して完成となるのですが、インクが出るようになり、紙に字が書けると、ちょっと感動(笑)。
とても良い体験をすることができました。
材料費は525円ですが、市販はされていないとのこと。
こういうスケルトンペンが欲しかったら、各地のこういう組立て体験に参加するしかないみたいです。
もし機会があったら、皆さんも参加してみては?
ただ、今回の丸善での展示会でのこのイベントは1日のみだったみたいです。
参加できたぼくはラッキーだったのかも(笑)。
丸善のイベントに関してはこちらを参照してください。
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-maruzen_nihonbashi.html
今度は4日のインクブレンダーとして有名な石丸氏のイベントに参加する予定です。
すごく楽しみ!