エレベーターの出口付近に
全身ワインレッドにコーディネートした青年が立っていた
会社への通勤は私服でも構わないルールだけれど
彼がどうして
ワインレッドという色を選択し
全身を包むまでに至ったのか
真相は闇の中だ
ワインレッドのジャケット
ワインレッドのインナー
ワインレッドのパンツ
ワインレッドの靴
そして
たぶん
ワインレッドの心
安全地帯のファンなのか?
シャレなのか?
ここまでアグレッシブなワインレッドへのアプローチの仕方は見たことがない
仮に
ルブタンが「彼は最高だ」と言えば
彼は世界のファッションリーダー
いや
ファッションモンスターとして輝きを放つに違いない
世界って広いな…