約20年前の記憶… | 大楽倫幸の『生きているだけで丸儲け!』…なのか?

大楽倫幸の『生きているだけで丸儲け!』…なのか?

ナレータとして生きる毎日を、徒然なるまま書き綴っていきます♪

今から20年ほど前、ラジオのパーソナリティーになるために上京しアナウンス学校に通ってました。
地元では、そこそこ人気があり・・・今振り返ると大変恥ずかしいのですが、東京でも通じるものだと思ってました。
しかしながら現実は厳しく、その長く伸び切った鼻は一ヶ月も経たないうちにへし折られました。

当時、4万5千円という1DKの部屋に住み、新宿にある某ホテルの配膳係で日々の生活費を稼いでました。
その仕事は朝5時30分~昼1時30分と夕方5時30分~夜1時30分までのシフト制。

夜のシフトで採用されたはずが、人員の足りない時は朝食と昼食を手伝うことになりました。

朝の仕事に向かうために始発の電車に乗っていると「なんのために東京にいるのか?」という考えが頭をよぎり「考えていた生活」と「生活の為の仕事に追われている現実」に耐えられなくなり、この場所からすぐに逃げ出したいほど理想と異なる現実に苛まれました。

新しい一日を告げる朝日を見ながら、なんの希望も抱けないまま、流れていく日々から抜け出せずにいました。

そんなある日、始発電車に揺られながら明けきらない夜の中にネオンが残る町並みを見ていると、いつも移動中、聞いているラジオから、DJがこの曲の歌詞を語りだしました・・・

「夢から覚めることを恐れていてはチャンスはつかめない
何かを奪われることを恐れていては何も与える事はできない」

DJの声は途切れません…

「どうか覚えておいて 冬の厳しい寒さを雪の下で耐えている種が
太陽の愛を受けて春にはバラの花を咲かせる事を」

DJの声が途切れた時、流れて来たのがこの曲でした…


その二年後、僕は地方のFM局でデビューしました…