そのお客様のバイクは、スズキGSR400。
B-KINGを小さくした様なバイクと言えばわかる方も多いはず。
その方が「自分のバイクにフォークブーツを付けたい」
と、依頼されたので、
「えっ、なんで?」と、つい聞き返してしまいました。
すると、こんな答えが!
「砂漠を走るから・・・。」
鳥取砂丘にでもツーリングかな?と思って話を進めてみたら、
「このバイクで、世界一周をしたい!」との事。
本人も、このバイクでってのは、無理があるのはわかってるそうだが、
どうしても愛着のあるこのバイク!ってのが、大前提との事。
聞けばもう仕事も辞めて、準備に取り掛かってるって言うじゃないですか
だったらこっちも本腰入れて対応しなければ
って、事が去年の春ぐらいだったかな?
そして、今年の4月に出発されて、実は先日連絡をいただきました。
その時は、ロシアのイルクーツクって所にいるって話でした。
何しろ道が思った以上に悪く、新品タイヤに交換して出発したのに、
もう交換が必要になったらしい。
{現地のカワサキのディーラーが、とても良くしてくれて、装着していったタイヤと同じメッツェラーのM3を、探してきて、交換してくれる店も紹介してくれたらしい。}
聞いた話らしいが、現地の道は、雪が降って、踏み固められた状態のまま、
アスファルトを敷くらしい。
当然アスファルトの下の雪は、溶けるのでそこに空洞ができ、その上を車が走るので、恐ろしく凸凹してるらしいです。
彼曰く、バイクで落ちたら確実に死ぬって穴が、いたるところにあります。
ついでに、「シベリア横断道路」って大きい道のはずなのに、50Km以上ダートが続いてたりしますよ。
だってさ。
そんな道ならタイヤの減りも早いはずだよね。
まぁ、彼の旅も始まったばかりなので、また連絡があると思います。
その時はまたご報告しますね。
物語風な書き方になってしまいましたが、実話です。現在進行形の