仁輔友以|俳優・大門正明 -79ページ目

峠道(とうげみち)にて思う事。

一年の半分が終わってしまう。

なんと、な~んと時の流れの速き事。

知らぬ間に時間が経って逝くよう。

日々が充実しているから時間の経つのが速いのか。

無為に過ごしているから時の流れに気付かぬのか。 いずれにせよ。

振り返れば人生の旅は短い。

せめて私は、時の流れの中、今までを感謝し、これからの無事を祈ります。

幸せですか。


夕暮れの裏富士
夕暮れの裏富士 ドラマ撮影で訪れた富士吉田にて


正明

天を味方に…

「私はついてる」

よく口にする言葉です。

まるで人を帰さないかのように降ってくる雨…。

留客雨という言い方があるそうな。

恋しい人を帰したくない…、そんな切ない気持ちを、折りよく降ってきた雨に託して言ったのが始まりなのかもしれん。

「天が味方をしてくれた」…成功者は、皆、そう口にするが、きっと本当だと思う。

それは、降っていない雨に期待したり、「神風はきっと吹く」と、無理やり思い込むのではなく、タイミングよく降ってきた雨に対して「ありがとう」と感謝する気持ち、吹いた風に対して「味方をしてくれた!」と喜ぶ気持ち。

コレ、ダイジ。

すべて感謝の気持ちで受け止める時、結果、天さえも味方にできる。

私はそう思う。

「ツイテル、ツイテル」


正明

温顔(おんがん)

無敵の表情。

おだやかで、温かみのある優しい顔のこと。笑顔は作ることができても、温顔はそうはいかない。その人に備わった表情のことだから。

温顔無敵……温顔にかなうものはない。イソップ物語で、旅人の外套を脱がせたのは、厳しい北風ではなく、太陽の笑顔だった。

心を暖かくしてくれる顔。

頑なな心も溶かしてくれる顔。

最後に温顔は勝つ。

いとしいものを見る時、温顔は生まれるという。

まわりが愛しいもので満ち溢れた時、無敵になるのかもしれぬ。

そうか。

なんのことやある。

周りを愛すればいい。

無敵になれる。


正明