☆αリポ酸と猫 | きじとら☆茶とら+はちわれ

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うちの猫達と他所の猫達のことなどあれこれ書いてます。
※不妊治療は限定記事にしています。

少し前にリンパ腫にかかった猫ちゃんの飼い主さんから、ジクロロ酢酸ナトリウムについてメールをいただきやり取りをしていたのですが、くるみの発熱で余裕がなく14日のメールを先ほど読んだところ、αリポ酸とコエンザイムQ10も届いたとのこと。

最初に記事にした時よりかなり後ですが、αリポ酸は猫には有毒ということを知って記事には書いたのですが最初の記事だけを見て使う人が出てしまうと大変なので削除します。

↑遡ってαリポ酸の記述がある三つの記事には訂正文を加えました。


少量でも死亡することも多々あるとのことなので、いま猫に飲ませている方はすぐにやめてください。

また、猫に飲ませるつもりがなくてその辺に置いてあった人間用のものを食べてしまっての死亡事故が多いようです。

猫が好む匂いがするようです。

自宅にαリポ酸がある方は、猫が絶対に触れないように保管してくださいね。


ハチにはごく少量ですが全く知らずにしばらく投与してしまっていた時期がありました・・・。

短期間だったせいか少量だったせいか、中毒症状はなかったと思いますが高齢の子には特に毒性が強いとのことなのでご注意下さい。


うちのくるみにも色々とサプリメントは飼い主の自己責任で与えていますが、もし同じものを使われる場合にはご自分でも猫に大丈夫か調べてくださいね。

それとワンちゃんのガムにはよくキシリトールが入っていますが、こちらも犬猫には有毒です。


ついでに中毒といえば、うちのマロが7年前に(生後10か月くらい)突然の黄疸が出て危なかったのですが、原因は不明とのこと。

(一週間ほど連日で皮下点滴、内服はプロへパゾンと抗生剤のバイトリルで何とか回復。プロへパゾンは日本では発売中止になっていますがSAMeというサプリが同じ成分で個人輸入では買えます)

飼い主としてはオレンジの洗剤(オレンジエックス、ペットにも使えるという売り文句で100倍くらいに薄めて使うもの)を猫トイレ掃除に使って、うんちを踏んだら足の裏を吹いたりしていたのでそれが原因かと思います。

柑橘系の成分も猫には中毒を起こして有毒なので、使う場合は猫がふれない場所にしたほうが良いです。

家の中で使わないのが一番ですが。


http://www.pet-hospital.org/food.htm

■ キシリトール中毒

キシリトールは人工甘味料であり、人間には比較的に安全と言われていますが、犬猫には少量でも毒性があります。キシリトールは、現在、米国、カナダ、EU諸国など38カ国において、添加物としての使用が認められていいます。これらが含まれる商品には、以下の4つが指摘されています。
       ・チューインガム(虫歯の予防のためのキシリトール入りのガム)
       ・お菓子(キシリトール入りのお菓子)
       ・歯磨き(キシリトール入りの歯磨き)
       ・マウスウォッシュ(デンタルリンス)           
もしこれらの商品を食べたり、口に入れた場合にはその成分を調べてください。そして成分を見てキシリトールとあれば動物病院にご相談ください。御注意ください。できればその含有量をお調べください。英語の場合は、Ingredients List(原材料名の表示)にXylitol(キシリトール)があるかお調べください。

「犬のキシリトール中毒」 
僅か0.5g/kgの摂取にて犬が肝不全を誘発されることが知られています。また低血糖が誘発されることも知られています。また最近の報告によると凝固障害(凝固異常ー血液の凝固能力に影響を及ぼす)も指摘されています。通常最初の症状は摂取後、30-60分後に嘔吐が認められます。もし低血糖(0.1g/kgの摂取)があれば、運動失調、虚脱、痙攣等も認められるでしょう。凝固障害の場合は9時間後から3日間以内に、皮膚や口腔内に、点状出血、斑状出血、胃出血等が認められます。これらに専門の知識を持つ動物病院での治療が必要となります。この犬のキシリトール中毒は近年増加傾向にあり注意が必要と思われます。
犬の低血糖の原因は?
      ●糖尿病の治療薬(インスリン製剤等)
      ●インスリノーマ(島腺腫と呼ばれる、膵臓の腫瘍)
      ●アジソン病(副腎皮質機能低下症)
      ●キシリトール含有の商品(キシリトール中毒)
      ●α-リポ酸(チオクト酸)(alpha-lipoic acid )ALA中毒
      ●シナモン中毒

犬猫に低血糖が認められた場合、従来は、糖尿病の治療薬(インスリン製剤等)、インスリノーマ(島腺腫と呼ばれる、膵臓の腫瘍)、アジソン病(副腎皮質機能低下症)の3つを考慮することとされていましたが、これからは、キシリトール製剤の投与、α-リポ酸(チオクト酸)やシナモンの投与も考慮する必要があると、 多くの専門家は提唱しています。しかしこれらはまだ多くの臨床家に知られていません。

「猫のキシリトール中毒」
猫においてはキシリトール中毒は現在の所あまり問題になっていません。猫がキシリトールを摂取する可能性が非常に少ないと思われているからです。その存在は殆どが不明です。この点が犬と大いに違う所です。
米国のSPCA(動物虐待防止協会)の動物中毒コントロールセンターの報告では、この1年間で犬のキシリトール中毒が2000頭以上であるのに対し、猫のキシリトール中毒は21頭と少ない数字が出ています。またそれらの猫で 肝不全、低血糖などの症状は認められていません。その他にはフェレットが3頭、ウサギが2頭と報告されており、特にフェレットのキシリトール中毒には症状が重篤な場合があるようです。


■ 
α-リポ酸(チオクト酸)(alpha-lipoic acid )ALA

人間用の健康食品においても、犬猫には危険なものもあります。大量のビタミン剤もそうですが、食品と同じ扱いの人間用のサプリメント、α-リポ酸(チオクト酸と呼ばれる脂肪酸の一種)を含む製剤において、猫の中毒が発生し日本及び米国等で、注意の警告がでています。
人間では一日量の目安は、100~200mg/日量と思われますが、特に猫においては毒性が強くその1/3から1/10量でも毒性を表すことがあります。 これらの製剤には、コエンザイムQ10、ビタミンE(原料にゼラチンを含む)、ヒアルロン酸、ぶどう種子(ポリフェノールを含むもの)等のサプリメントに α-リポ酸(チオクト酸)は含まれます。この種の中毒には猫(この味好む)を始めとして、犬、フェレット、マウスやラットも注意が必要です。
犬や猫の症状は、主には胃腸障害として現れます、すなわち食欲不振、流延(よだれ)、嘔吐、元気消失ですが、、重篤となると、運動失調そして意識がなくなり、痙攣発作も起こることがあります。
この中毒には、根本的な治療法はなく、輸液(点滴療法が望ましい)や肝臓の保護剤等の対症療法が治療の主ですが、多くの場合、問題はいかに低血糖症をコン トロールするかによります。できうればCRI(持続定量点滴)と言う特殊な点滴療法にて糖分を補充します。血圧の上昇や低下があれば薬剤等で治療します。 もし摂取後1時間以内であれば、吐かせる(催吐剤)も有効です。
犬猫に低血糖が認められた場合は、キシリトール中毒、α-リポ酸(チオクト酸)とかシナモンの投与も考慮する必要があります。これらの抗酸化剤に注意するようにと提唱されていて、ALA中毒、シナモン中毒として飼い主や獣医師に啓蒙され知つつありますが、多くの飼い主や獣医師はまだこの病気に気づいていません。



http://www.anicom-page.com/labo/2013/02/post-465.html

アルファ(α)リポ酸中毒<猫>

人のダイエット用サプリメントなどに含まれているアルファ(α)リポ酸はチオクト酸とも呼ばれる脂肪酸ですが、ネコちゃんが摂取すると一錠でも死に至る重篤な症状を起こすことがありますので厳重な注意が必要です。

【原因】
細胞のミトコンドリア内で、生体のエネルギー生産に関わる補酵素として働くアルファ(α)リポ酸は医薬品として使われていましたが、強力な抗酸化物質でもあるので、2004年より日本でもサプリメントとして認可されています。 そのため私たちの生活の中でも身近なものとなっています。また、ネコちゃんは通常は普段食べていないものには見向きもしないことが多いのですが、このサプリメントは好んで食べようとする傾向があるようです。
ネコちゃんがこのアルファ(α)リポ酸を摂取してしまうと、強い肝細胞毒性があらわれてしまいます。1錠誤食しただけでも、中毒を起こすリスクが高く、死亡例も報告されています。

【症状】
流延(よだれ)、元気消失、嘔吐、運動失調、食欲不振がみられます。
意識消失、痙攣発作が起こり、重篤な状況に陥ることもあります。

【治療】
摂取してから1時間以内程度であれば、催吐処置が有効です。すぐに動物病院さんに連絡をして指示を仰ぎましょう。その時、お手元にあればサプリメントの成分や量が記載された容器や説明書をお持ちにいただくとよろしいでしょう。胃洗浄も含め、成分の吸収前の対処が重要です。このほか、輸液処置や肝臓の保護のための措置、血圧の維持、低血糖症のコントロールも重要です。

【予防】
飼い主さんがサプリメントを服用した後に出したままにせず、必ずネコちゃんの目に触れることのない場所に保管するようにしましょう。ネコちゃんは高いところに登ったり、扉を器用に開けたりすることが上手ですので注意が必要です。
また、日頃から、万が一のときのために、夜間・時間外などにも対応してもらえるような動物病院さんを探しておくと、緊急時にも安心です。




http://www1.bbiq.jp/kiyomi/sapuri.htm

猫のα-リポ酸中毒

α-リポ酸は、今、ダイエットサプリとして注目を浴びているよね。
動物用としても、当初、犬猫用のダイエットサプリとして出てたんだけど、猫への危険性がわかって、すみやかに、犬用のみの記載に変わったんだ。
α-リポ酸を摂取した猫は、ほぼ、100%死亡してしまったいるんだよ。
今、福岡県下でも、数例の死亡例が出ているんだ。(かわいそうにね。。。)
すべて猫ちゃんです。

α-リポ酸は嗜好性がよいんだか、猫が自ら好んで摂取してしまった事故事例があるから紹介するよ。
他院の症例なんだけど、情報が入って、みんなに注意してもらいたいから、掲載するね。
だって、インターネットで、α-リポ酸の中毒って調べても、ひっかからないんだもん。
みんなに知ってもらわなきゃいけないからね。

今回のこのα-リポ酸はアルミのチャック式の袋に入っていて、その製品は魚様の臭いのするから、それにひかれてアルミの外袋を破り、食べてしまったんだよね。
僕だって、そんないい匂いしたら、イタズラして食べたくなっちゃうもん。
たまたま今回はこういうパッケージだったけど、どういうものでも危険性は同じだと思うよ。
病院に来院後、胃の洗浄処置をしたり、浣腸したり、点滴をしたり、痙攣をおさえる注射を打ったり、中毒時の基本的な治療と継続的な人工呼吸器への接続などをしてもらったんだけど、約半日で死亡してしまったんだって。
本当に先生は熱心に、出来る限りの治療をしたんだけどね。

病院の先生たちは、こういう中毒が発生したとき、中毒110番という、医療専門のダイアルに有料で電話して、情報を提供してもらい治療することがあるんだ。
でも、その情報でも特効的治療もなくて、ほとんど死亡という報告が上がっているんだって。
今のところ、手も足も出ない状態なんだ。。。


サプリメントだからと簡単に考えていない?

効果があるものは、必要としない効果が得られる可能性もあるんだよ。これが副作用なんだ。
サプリメントは絶対副作用がないと言った考え方は捨てた方が良いよ。
最悪は、上記のような猫のα-リポ酸中毒と言ったものもあることを認識しないとね。
だから、簡単に人間によいサプリだからと動物に与えるのはやめてね。
僕たち死んじゃうから・・・。

与える場合は、動物用医薬品メーカーとして安心できる製品を提供しているようなところがよいと思うよ。
そう言う場合は、何かあったときの対応が全く違うからね。
だけど、残念ながら、そういう大きな動物用医薬品メーカーは、市販品はほとんど販売してないんです。