トンガリロ山から、ロトアイラ湖を隔てた北側一帯は、
比較的火山の噴火を受けていないエリアで、また標高も
高くは無く、ニュージーランド本来の温帯雨林帯(レインフォレスト)
の原生林に覆われたエリアです。
マタイやミロ、リム、それに樹齢1000年を超えるような赤ブナの
巨木、ママク(ブラックツリーファーン)やシルバーファーンなどの
木性シダ、森床部や、木々の表皮もシダ類やコケ類に覆われています。
この原生林のエリアは、トンガリロ国立公園の飛地として
保全されており、火山地形を特徴とする国立公園の中にあっては
ユニークなゾーンになります。
Lake Rotopounamu..
Pihanga(標高1325m)の中腹に、静かにたたずむ緑色の湖。
レインフォレストの原生林に覆われたこの湖は、外部からは見ることが
できません。この湖を周回するルートは快適なハイキングコースです。
マオリ語で、ROTO=湖、POUNAMU=翡翠、翡翠はグリーンストーンと
呼ばれ、マオリの人たちの彫刻が施された装飾品やお守りの素材に
なっています。
マオリの人たちは、この緑色の湖を、翡翠の湖と名づけました。
Lake Rotopounamu Walk
ロトポーナムの湖を周回するハイキングコース。
高低差のあまり無い、2時間ほどの快適なルートです。
コースに入るとすぐに、マタイやリムの巨木が現れ、圧倒されます。
またブッシュウォークだけではなく、湖畔のビーチウォークなどの
変化も楽しめるコースです。
写真のシルバーファーンは、ニュージーランドの象徴。
オールブラックスのシンボルマークにもなっています。
裏が鮮やかな白銀色のこの木性シダは、マオリの人たちが森を
歩くのに、帰り道のための目印に使われました。
New Zealand Robyn
ニュージーランドの森にはたくさんの野鳥が生息しています。
ニュージーランドロビンが目の前に現れてくれました。
ニュージーランドには130種類ほどの原生のランが存在します。
写真は、マタイの木に寄生しているバンブーオーキッド。
(↑ Mr.Kidokoro / Participant of trekking tour for 2days : Thanks!)
このコースを歩くと、たくさんの巨木を見ることができます。
なかでも、ひときわ大きな赤ブナの巨木が、コース沿いにあり、
目を引きます。
この赤ブナの木は、ウイドウメイカーというニックネームで呼ばれており、
開拓の時期にこの木の下でキャンプしていた男たちが、大きな枝が
落ちてきて、下敷きになって命を落としたことから、”未亡人作り”と
名づけられたそうです。
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