飛行機、鉄道、道路も麻痺状態で、私も家から出る気がしません。。
ということで、いつもより早い時間にブログを書いてます。
ところで、ヒスコレの塗装は経年劣化や褐色を再現した風のモノが多くみられますよね。
エイジドであれば尚更で、塗装だけでなく金属パーツやピックガードなどにも、それらしい施しがされてます。
なのに気に入らないのは、ヘッドのロゴの色です。
白蝶貝で作られた Gibsonロゴは、ビンテージであれ新品当時は白く輝いていたのでしょうね。
でも、時間とともにクリアラッカーの黄ばみが進み、現在見られるような黄色く輝くようになっているものが殆どです。
個体によって差はありますがどれも美しく、私の Gibsonギターのイメージのひとつは、この色のロゴを持ったヘッドなのです。
ところが、新品ヒスコレのロゴの殆どは白いままです。
私の R9 はアンバー・ハニーという カラーネーム。 R7 にいたってはアンティーク・ゴールドのエイジドです。
アンバーやアンティークという言葉がつくのに、ヘッドのロゴだけは新品の真っ白でした。

これは 2011年に買った当時の画像です。(まだペグもオリジナルです)
年月が経てば次第に飴色になってくるのでしょうが、1年経ってもまったくその兆しもなく。。
『鳴かぬなら、鳴かせてみせよう、ホトトギス。』
ついに我慢がならず、無理矢理飴色にしてやろうと考えだしました。。
リフィニッシュをしてくれるショップさんでは、飴色に着色したクリアを吹くことで対応してくれるところもあるようですが、やはり数万円はかかります。
たかがロゴの色を変えるだけそこまでのお金はかけられません。。
自分でクリア吹くことも考えましたが、 Les Paul MODEL のシルクスクリーンにクリアのオーバーコートしてしまいそうです。
ちゃんとやるには、一度デカールを削ってから飴色クリアした後に、新たにデカールを貼り直す必要があるように思え、大掛かりすぎます。
別の良い方法はないかとネットで探していると、ピッグガードなどのプラスチック・パーツを靴墨を使ってエイジングするという情報をいくつか見つけました。
家にあった木片に、残っていたクリアラッカーの缶スプレーを吹いてテスターを作り、靴墨を塗ってみると。。
おぉ、黄ばみます。 どうやら靴墨はクリアにも着色するようです。
靴墨は、日頃使っている100円ショップで買ったこれです。

では、いざ本番。
ティッシュにほんの少量の靴墨をとり、馴染ませてからスキンクリームを肌に塗るように様子を見ながらロゴをなでます。
と、そこへ携帯が鳴りました。
かなり懐かしい旧友からです。
つい作業していることを忘れ、話し込むこと1時間近く。。。。。。。。
電話を切って、靴墨を拭き取っていなかったことにようやく気づきました。
恐るおそるロゴの上に残った靴墨を拭き取ってみると。。。
うぉぉぉぉ!やっちまった。
飴色どころか、なんというか、、、銅のようにピカピカ輝いてます。。新品の10円玉の色です。。
かなり冷や汗が出てるのが自分でもわかります。
この時はまだブログを始める前だったので、その写真を撮ったりしてはないのですが、記憶を頼りに再現した画像を作ってみました。

どうみても、Les Paul MODEL の文字の色より濃く、日焼けしたというより、火災に遭ったような状態でした。
どうしよう。。。
こういう時は経験上ジタバタしても始まらないので、風呂でも入って頭を落ち着かせます。
で、思いついたのが。。
『漂白すればいいんだ!』
当然、この馬鹿げた失敗の対応策や、ギターの漂白方法などは、さすがのネットでも見つけられないと思ったので、靴墨で衣服や繊維などを汚した場合の、脱色方法を調べてみました。
ベンジン。
ベンジンは漂白作用があるようです。ラッカー塗装を溶かしたりすることもないようです。
家にベンジンは。。。ありました。 Zippoオイルが。
私、喫煙者なんで。
さっきのテスターに Zippoオイルをかけてチェックしてみると、曇ったりするような変色もないようです。
ラッカーはその塗装膜に小さな穴が数多く有り、空気を通すなんて記事もどっかで読んだ気が。。
うまくベンジンがラッカーに染みてくれれば、靴墨の色を脱色できるかもしれない。。
神に祈るような気持ちで、ロゴの上に Zippoオイルを軽くかけます。
1分ほどたってから、ラッカーに異常が発生していないか確認するために、オイルをティッシュで拭き取ります。
これを10回ほど繰り返した頃、銅色だったものが少し薄くなったように感じました。
これはイケるかも・・・・
一度に何度もやると、さすがに良くないかもしれないし、そもそもオイルがラッカーに染みたのであれば、このまま脱色が進むかもしれない。。
ということで、しばらく様子を見ることにしました。
数時間後に見てみると、確かに赤みが消えてきています。
翌日にもう一度同じようにオイルで脱色作業をすると、ちょうどイイ色合いになりました。

この後、他の2台のヒスコレのロゴも同様に着色したのですが、失敗しなくても多少赤みが強かったので、Zippoオイルで調整しました。
一時はどうなるかと思いましたが、3台まとめて1000円以下でできました。。
( 靴墨100円 + Zippoオイル約400円 )
もし、もし、もし、トライするのであれば、私が使った靴墨よりもっと赤色の弱いものが良いと思います。
ようするに黄色に近いものですね。
でも、どうなっても知りませんよ。。。