以前に読んだ、

「82年生まれ、キム・ジヨン」 ↓リンクはコチラ

https://ameblo.jp/daichi2005/entry-12492796598.html

の続編のように扱われている小説。

何人かの作者の短編があつまった小説集です。

 
 
ヒョンナムオッパは、最初のお話の主人公が、大学生の頃から付き合ってきたオッパの名前。
プロポーズまでされたけど、結婚は無理だと確信した主人公が書いた、
オッパへの別れの手紙の内容がそのまま小説になってます。
この話の作者が、「キムジヨン」の作者です。
 
 
大学に入学した時から助けてくれたヒョンナムオッパのことを、
頼りにしてきたし、結婚するのものだと思ってきたけど、
ふと考えてみると、いままでオッパに敷かれたレールの上をずっと走らされて、
自分の人生を支配されてきたんだと気付くのでした。
 
オッパは私のことを思って、助けてくれたんじゃなくて、
自分にとって都合のいい伴侶を作り上げるために、従わせてきたんだと。
それは、自分の言うことを聞く嫁&自分の母の面倒を見る嫁を作り上げることだったんだと。
 
私の人生を応援してくれた頼もしいオッパなのではなく、
私の人生を勝手に、自分の都合のいいように誘導した自分勝手な男だったと知った時、
別れを決意したのでした。
 
10年も付き合って、適齢期になって、別れるのって、勇気要るよね。
でも、そこで間違って、キム・ジヨンになってしまうよりも、一人で生きることを決意したんですね、きっと。
 
 
ま、そ~んなお話なんだけど・・・
「うんうん、韓国だもんね・・・あると思う・・・」って感じです。
でも、内容はさておき、私は、この作家さんの文章が苦手なんだと思う。
だから、キム・ジヨンも読み終わった時も、苦痛だったし、
このお話も、理解はできるけど共感はデキなかった。
 
 
鉛筆鉛筆鉛筆
 
全部で、7つの物語があります。
 
私は、2つめ、3つめまでは、それでも興味を持って理解しながら読んだけど、
4つ目くらいで、「ん??」となってきて、5つ目では、もう「は???」となって、
6つ目、7つ目は、パラパラと見て、「これは無理だわ」と思って読みませんでした。
 
韓国特有の暴力的な描写を、私が苦手なのか、日本人には苦手なのか分からないけど、
最後の方は、独特な空気が気持ち悪くて読めませんでした。
 
 
でも、2つ目の「あなたの平和」と、3つ目の「更年」は、
なかなか身につまされる内容で、「わかる~」って思いながら読みました。
 
どんなに時代が変わっていっても、結局、女性は我慢させられることが多いし、
不当に扱われることが多いし、不満のはけ口を同じ女性に向けることもあって、
本当は男が悪いのに、女と女の戦いになってしまったり・・・
苦難を考えると、胸が苦しくなります。
日本は、韓国よりはましかもしれないけど、海外よりは遅れてるし、
ハリウッドでさえも男女差は酷いものらしいから、いつの時代になれば、
女性と男性の生きやすさが同等になるんだろう?とため息が出ます。
 
 
「オッパ」という言葉は、韓流にハマってる私たちにとっては、
若い頃に使ってみたかった言葉ではあるけど、
そう呼ばれる男性にとっては、どこか女性を「ネッコヤ=自分のモノだ」という、
所有欲と支配関係を作る言葉にもなっているのかもしれません。
 
イェソンに支配されるなら、ぜんぜんOKですが、私は爆  笑ラブラブ