amazonの凄さがわかる(?)書籍です。

 

ただ、頭で分かっていても、日本では実感できない部分がありましょう。米国では圧倒的な力を実際に見せつけていますが、日本でのサービスがまだまだのところがあるからです。

 

ネット書籍からスタートした同社が、ネット小売りの巨人となり、ジェフ・ペゾスCEOが「アマゾンは、ロジスティック企業」と述べるように、物流をも支配しようとしていることは当然の帰結でもあります。

 

赤字続きだったアマゾンへの投資に踏み出せなかった私でしたが、AWS(Amazon Web Service)というサービスがクラウド・ビジネスにおける圧倒的な力が示していることを2015年に知り、当時500ドル台だったアマゾンに初めて投資しました(今は3000ドル超まで上昇)。

 

そこで生み出す利益がアマゾンの「キャッシュフロー経営」を支え、実店舗経営、決済ビジネス、金融ビジネスなどあらゆる関連分野への進出を可能としていると書かれています。

 

時価総額ではアップルに次ぎ、1兆ドルを目前にした巨大コングロマリット企業となったアマゾンですが、まだまだ今後の成長が期待できるところが恐ろしい(今では時価総額は、1.65兆ドルに達している)。

 

ネット小売りで圧倒的なシェアを持っているとはいえ、全米での小売り全体に対してのネット小売りの比率はたったの5%。ホールフーズ買収に見られるように、実店舗による小売りへの拡大余地は大きい。

 

クラウドビジネスにしても、まだそのシェアは5%であり、まだ95%の販売余地が残されています。

 

保有する膨大なデータを元にした、決済ビジネス、金融ビジネスへの進出はまだ緒に就いたばかり。

 

これらにおいて支配的な地位を築いたら、どれだけの企業となってしまうのだろう。空恐ろしくも楽しみでもありますね。

 

(2018年9月8日)