(以前Fantastic fiction で検索してシリーズに含まれてなかったから見落としていたのだと気づきました)
実際イヴは出てこないけど、ジェーンとジョーは登場するから、シリーズに入れてもいい気もするけど
(ある意味イヴが出てこなくて最後まで安心して読めたような・・・)
Countdown から明確に何年後ってのがなかったので、登場人物の会話から推測して
2~3年後くらいの設定じゃないかと
今回の登場人物は
Sophie Dunston ソフィ・ダンストン 睡眠障害専門医
Michael Edmunds マイケル 10歳 ソフィの息子 睡眠障害を持つ
Matt Royd マット・ロイド 元シール隊員
Jock Gavin ジョック・ギャヴィン 前作でサブキャラながら結構な活躍をした彼は、今回は脇役に
MacDuff マクダフ スコットランドの城主
(前作登場時は覚え書きにちゃんと35歳と残していたにもかかわらず
何故か50歳くらいって思いこんで読んでた馬鹿な私
ってことはヒーローにもなりうるキャラだったのね~と今回気づいた)
Jane ジェーン
Joe Quinn ジョー・クイン
メリーランド州 ボルチモア
*2年前8歳だった息子マイケルと共に衝撃的な出来事を体験したソフィ・ダンストン
現在は幼い頃から不眠に悩む父親を見てきたせいで、その分野に関心を持ち何とかしたいと
睡眠障害の専門医として大学病院で患者に献身的に治療に当たる合間を縫って
2年前の悲劇の原因かもしれない研究の開発に自分が関わったことを深く後悔する彼女は
自分が生み出した睡眠障害を改善できる画期的な開発から強制的に撤退させられた時初めて
雇い主で医薬研究(?)を世界的に展開するサンボーンの恐ろしい目的を知ることになり
政府や当局にかけあってみたが、どこもまともに取り合ってはもらえず
表向きは尊敬されるビジネスマンとして知られるサンボーンから
彼が持つ大物政治家とのコネを使って、弱みを持つソフィのほうが逆に攻撃されてしまう
正攻法では戦えないとわかっても、サンボーンの正体を知ってしまった以上
彼の恐ろしい計画を止めるためにはどんなことでもする覚悟のソフィは
サンボーンの動きを追う過程で、REM-4実験の被験者として利用されたジョック・ギャヴィンと知り合い
信頼関係を築くことになり、彼から護身術や銃の扱い、闘い方を教わり
自分の手でサンボーンを倒すことを目的に日々過ごしていた
ある日、サンボーンを待ち伏せして彼の研究施設に近づくも失敗に終わったソフィは
今では家族の一員のように家に出入りするジョックにそのことを知られると
まだ準備ができてないのにと叱られてしまうが
サンボーンは自分が仕留めると言うジョックから、睡眠障害を持つマイケルのことを考えろと言われても
自分が始めたことで悲劇が起きてしまったことの罪悪感を持つソフィはあくまで自分の責任と譲らず
ジョックを巻き込んだことを後悔し、彼にそんな重荷を背負わせることはできないと
スコットランドのマクダフから戻るように催促されているジョックに、もう帰るよう勧めるが
その後ソフィを抹殺しようとするサンボーンが放った暗殺者に自宅で殺されそうになり
見知らぬ男に命を救われた時、状況の深刻さをまざまざと思い知らされる
サンボーンの刺客をいともたやすく殺したマット・ロイドと名乗る男も
ソフィにとっては警戒すべき相手で、その騒動の直後やって来たジョックから
ロイドとは1年前からの知り合いで、彼もREM-4の被害者だと教えられても
ジョックとは外見も性格もまるで違う彼の非情な言動にすぐには反発心が消えることはなかった
ジョックとは別の経路から同じREM-4実験の被験者となったロイドは
サンボーンと彼の顧客であるBoch将軍に個人的な恨みを持っていて、2人への復讐と
REM-4研究を止めさせるために1年以上前からサンボーンの研究施設に
彼の部下を潜入させていて、そこで得た情報から研究に関わっていたソフィの存在を知り
さらなる情報を得ようとやって来たところ、偶然侵入者に遭遇しソフィを助けることになる
お互い立場は違えどREM-4に関わり、その存在自体を破壊しようとしている共通点から
2人は協力してサンボーンに立ち向かうことになるが・・・*
{REM-4について、レム睡眠に関係ある言葉なのかな?くらいはわかっても、実験自体の名称なのか
それについての説明の際、drug とか、medicine とかの単語がほとんど出てこなくて
一応お話の流れから不眠症改善のための薬かと判断しましたが、正しい解釈かは?}
今回のお話、あちらのアマゾンレビューでの評価は平均☆☆☆でも
結構ケチョンケチョンコメ満載でしたので、期待してなかったのが意外や意外
Countdown → On the Run → 本作の3作中に限れば、自分としては今回が一番好みだったかなと
(実際3作の中で一番早く読み終えたのに、またまた放置したからすでに記憶が・・・ですが)
まず冒頭のエピソードが結構衝撃的で、掴みはOK
そして子持ちヒロインで、離婚した元夫も登場しますが別れた理由に納得できるから、ここもクリア
{タフなヒロインをどうしても描き続けたいのか?ジョハンセン女史}的には、突っ込みどころ満載ですが
何が気にいったかと考えたら、ロイドとソフィのロマンス展開が3作中では一番好みだったかなと
昨今流行りのホット路線とは程遠いけど、「その夜、彼女は獲物になった」にロマンス展開が似てる気がして
あっ、はいはい、確かに「その夜~」ではヒロイン アレックスに相当ムカついてましたが
ジャドと同じく非情の男で、ロイドは元シール隊員でCIAとも関わりがあったとか、その後の悲劇や
マインド・コントロール実験の被害者ってことも影響しているのか、ぶっきらぼうで率直キャラでって
ジャド同様お気に入りヒーローで、そんなロイドがソフィにモーションかけてく(死語?)会話が好みかと
(ヒストリカル作品と比べると、惹かれる過程がやや唐突っぽいけど、なんか納得できた)
少なくともロマンスエピに関しては、以前のジョハンセン女史らしい片鱗がちょっぴりですが見つけられたかもと
コンテ作品に関してロマンスエピに不満タラタラだったから、思わず「風の踊り子」を再再再読したくらい
こういうテイストに飢えていたのね~と、IJヒストリカルの中でもお気に入り度が高い「風の~」は
何度読んでも、先がどうなるかわかっていても、まさに一気読みで満足できた~
シリーズものではない前作 On the Run の内容もはたしてきちんと理解してるのかやや不安ですが
今回の不眠症エピも、あ~しまった~映画「インソムニア」観とけばよかった~っと今頃後悔
以前録画してたけど、ネット検索の評判がいまいちか~と、観ないまま消去してしまった~
ジョックは前作でマインド・コントロールされていた悪人に報いを受けさせたものの
まだ完璧支配されている頃、さらなる殺人マシーン能力アップのために送り込まれたのが
REM-4の実験施設ガーウッドということらしく
その影響が Countdown での危げなキャラに出てたのかとわかりましたが
ただ Countdown のラストか~ら~のー、ソフィと関わりあったいきさつがあまり詳しく触れられてなくて
初めのうちは、何故、ここでそんなにあっさり家族の一員になってるの?って置いてけぼり状態
そしてマクダフは相変わらずマクダフ、御館様キャラ健在で
ジョックを自分のもとに戻そうと必死なのは、目的がある(お宝がまだ見つかってないらしい)のと
単純にジョックが心配なのでしょうが、あらあらジョック君、まだ危ないのか?とこっちまで心配してしまった
お約束ですが突っ込みどころも多々ありすぎ
一番の突っ込みどころはヒロインのキャラかな
もともと薬(だと思う)を開発したのも、若気の慢心で、私が世界を救うのよ!的な始まりから
直接ではないにしろそれを悪用され多くの犠牲者が出たと知ると
罪悪感から間違いを正そうとする← ここまではわかる
でもジョハンセンヒロインに多い、自分一人でできると言いつつ結局誰かの手を借りてるし
今回は特に、やがて自分や息子が守られて当然って態度になって行くのも気になるし
罪もない人々を巻き込んでしまう不用意さ、もっと自分の行動に注意せんかい!!ってね
(こういうプロットは映画なんかでもちょくちょくあるけど基本苦手
それでハッピーエンドになっても、なんだかなぁ~ですわ)
まあ、それがあるからマクダフが動くとかに繋がるってことなんでしょうが、それでもね・・・
あちらのアマゾンでのネガティヴ評価で目についたHワードや罵り言葉についての批判には
イヴやジェーンはスラム育ちだから納得いくけど、良家の子女とまでは行かなくても
そこそこ中流以上の円満な家庭に育ち、医学博士となったソフィが頻繁に使うのはちょっと引く
(タフな女印象を残したいのだとしても、子供もいるのにそんなに使うかなぁと単純に疑問)
少し前のABCニュースで、高校の卒業生代表に選ばれた女子が
スピーチにHワード(hell)を使ったということで、問題視されたと騒動になってましたが
あちらの近年のドラマの風潮のような(そういうドラマのほうが受けてるっぽい)、罵り言葉連発に
ちょっとうんざりってことならレビュワーの批判もわかるかなと
ソフィの外見を例えるのに、ケイト・ハドソン似とあったのは、好みじゃない自分としては残念
(お母さんのゴールディ・ホーンは大好きだけど、どうもケイトさんは子供がいるのに男とっかえひっかえって
印象で、評判が良かった「あの頃、ペニーレーンと」も何がいいのかわからなかったなぁ)
いっそのこと誰に似てるってのをやめてくれた方が、そのイメージが焼き付いて離れないからましかも
さらにソフィーはサンボーンを一人で殺す気満々だったけど
いくら相手が悪人とは言え当局に信用されてない上に、例え真相を暴いたとしても罪に問われるでしょうし
一人息子で、特殊な病状を持っているマイケルをどうするつもりだったのか~?と
ジョックからマクダフのツテで、もみ消しできるにしても
最初の頃は自分一人でやるわ!って、息巻くソフィの言動が使命感を持っているのはわかるけど
ちょっと現実離れしすぎのところもあって、オイオイ!って感じ
2年前の悲劇のトラウマから睡眠時無呼吸症候群(らしい)の息子マイケルに関しても
初めすごい深刻だったから死んでしまうのか?って心配したけど
マクダフズ・ランに行ってからマクダフの伸び伸びとした扱いのせいか、あっという間に改善したりして
結局ソフィの過保護が原因じゃないのって、突っ込んでみたり
子供絡みエピがお好きなのでしょうかジョハンセン女史、ヒストリカルにも多いしエピ自体好きなんだけど
続けて読んだせいかちょっとできすぎ君(ちゃん)ばかりに思えて、やや気になる
非情のロイドも、子供の頃里親のもとを転々としてって、もうシール隊員になる人たちは
こういうバックグラウンドありきだわと、固定観念ができそうなくらいお馴染になってきましたが
う~ん読み終えてみると、ロイドにしてももう少しキャラを掘り下げても良かったんじゃないかとか
事件的には悪人が中途半端だったり、ちょっと物足りない感も否めない
結局冒頭の衝撃エピの原因はREM-4だったのか?ってことも推測の域を出てないし(多分)
もうね{ウォーリーを探せ}ならぬ、{突っ込みどころを探せ}ってことなら楽しめます
前作の舞台となったマクダフズ・ランも出てくるし
ジョックをスコットランドに戻らせるため、マクダフがソフィを納得させる材料として
警備の固い ラン でならマイケルを守れると、ジョックの他にお守役としてジェーンとジョーが登場
ジェーンは大学を卒業して、芸術家になってる(?)らしいけど、それ以上触れられてなかったし
ジェーンがマクダフにトレヴァーのことを聞かれるシーンがあって、うまく行ってるようですが
結婚はしてないようだけど恋人としてそばにいるのか、さらりとかわしているのでいまいち見えてきません
これもこの先引っ張るつもりなのかなと(見落としてなかったら多分)
そして次のイヴ・ダンカンシリーズ7作目 Stalemate ですが
Killer Dreams を読み終えてからすぐにパラパラしてはみたのですが
ク~~~~!イヴが・・・イヴが・・・、またまたジョーをコケにしてるようで・・・
パラパラだけでムカつくって、もう読むには相当な覚悟が必要とわかり、今はギブアップ
ってことで、ひっさびさに古いミステリーが読みたくなって、エリザベス・ジョージを引っ張り出してきて
「そしてボビーは死んだ」を一気読み、やっぱ今の自分には英国ミステリーだわ!ってことなのか
できれば今年中にカレン・ローズの分厚い新作を読めたらいいなぁというところです
(ただしジョハンセン作品の大きな文字に慣れた後では半端なく細かく思えてこれにも今は手が出せず)
英国繋がりで、以前から観たい観たいと思っていた「ダウントン・アビー」無料放送で観ました
いや~、1話(以前無料放送で観た)ですっかり引き込まれて、期待が高かったせいか
1シリーズ7話一気に観てしまいましたが、やや期待外れだったかと
最近観た英国コスチュームもので比べるなら
「クランフォード」がやっぱり不動の一番
2位に「ラークライズ」(特にシリーズ1)
でそのあとが「ダウントン・アビー」かなってことに
なにが好みじゃなかったのか?って考えたら、伯爵夫妻キャラは好きだし
マギー・スミス演じる先代伯爵夫人もいい味出してる
でもね娘たちの3人のうち、三女シビルしか好きになれず
正直長女メアリーと次女イーディスはどっちもどっちの性格で、二人とも不幸になってしまえってくらい
魅力あるキャラじゃなかった(メアリーの吹き替えがヒステリックで苦手だったことも一因)
時代や爵位は違うけどベドウィンシリーズのフレイヤがどれほど魅力あるキャラかわかったわ
もちろん良い人キャラばかりじゃぁ面白くないのもわかるけど、なんか不快になるキャラで
2人の意地悪の応酬も、「高慢と偏見」のお馬鹿リディアのとんでも行動が可愛く思えてしまったほど
無知ならまだ許せるけど心底意地が悪い姉妹なんて観ていたくないわって思えてしまって
2人の結婚問題がどうなろうと関心なし!って感じ
そして使用人部門では、執事のカーソンさん、家政婦のヒューズさん、それぞれキャラもエピも良かったし
その他オブライエンとトーマス以外はみんなそれなりにキャラにもエピにも納得できたけど
好きなキャラだった従者のベイツさん、高潔にも程があるぞ!ってややいらつき
悪キャラなんだろうけど、あんな狭い世界でトーマスとオブライエンをのさばらせておくって
総監督であるカーソンさんの監督不行き届きでは?って疑問も(決断が遅い!)
シリーズラストのオブライエンの行動は、まさに犯罪だしこの先誤解を知って改心するとも思えず
この先も登場し続けるようだから、「クランフォード」や「ラークライズ」のまったり展開知った後では
どうにも後味が悪い作品で、ガッカリしてしまったのかと(シリーズ2で救われるのかしら?)
同じくガッカリしたと言えば
トニー賞関連で「ロウ&オーダー」がどうしても観たいと思っていたところ
嬉しいことに念願かなって毎日観続けているのですが
あまりに警察の捜査がお粗末なのと、検察官が神のように決定を下すことに毎回腹が立って、腹が立って
「クローザー」のブレンダの弁護側に隙一つ与えたくない意気込み満々の捜査と尋問が
「ロウ&オーダー」やその他数多くの警察もののドラマを踏まえての結果なのかなぁと思えば納得
まあとにかく期待が高すぎるとがっかりするってことなんでしょうか、残念です。
最近はまっているのが、NHKBSのこころ旅(たまにはNHKもいい番組作るのね)
もっと早く気付けばよかったと、なんか火野正平さんの言動にほんわかする
昔は女好きってイメージしかなく、それでも悪い印象はなかったけど
まさかあの丸坊主頭に癒されるとは~と驚いたり、ぼそぼそ漏らす一言一言にくすくすしたリ
今週はなくてなんだかさびしいわ