パウチのコスト | ステージ4大腸がんと同居中のアラフォー女子のつぶやき

ステージ4大腸がんと同居中のアラフォー女子のつぶやき

ちょっと下痢気味・・・なんて軽く思ってたらなんとステージ4大腸がん。それでもなんとか生きてます。目標はアラフィフ女子!!

けっこうパウチってお高い。
私が使ってるのは四日まで交換しないでも持つというのがウリで、一個900円。
ランチに美味しいパスタセットが食べられそうな金額である。
十個入りが一箱9000円。
京都の高級懐石ランチだったらこんな金額だろうか。

私は通常月に一箱半消費する。
月に13500円。高級フレンチディナーにシャンペンをオーダーできそうな金額である。
その他にストマリムーバー、肌保護膜など色々細々としたものが必要で、それが月に4000円ほどかかる。
中華バイキングだとこのくらいの金額だ思う。

こう計算していくとストマちゃんのメンテナンスにかかるお金はひと月17500円。
17500円分食べるのってけっこう大変だろうな。
フカヒレ、アワビ、伊勢海老の海鮮コースだと、この位散財できるのだろうか。

私は永久ストマ保持者なので障害者手帳四級を持っている。
おかげで自治体から月に8500円の補助金が出る。
なのでひと月の自己負担分は、17500円 - 8500円分= 9000円である。
これが毎月だからけっこうバカにならない。
しかも生きてる限りこの負担は続くのである。

なんで月に8500円程度しか自治体から支給されないかというと、元々この補助金システムは対象者を高齢者に絞っているからだと思う。
大腸がん、永久ストマ保持者のデータを集めたら、間違いなくお年寄りが大多数。
自分達のように比較的若い人間は少数派だ。
少数派の私達。自治体は少数派に関心がない。

だが私のように四十代でストマちゃんのお世話なる人はたくさんいる。
我々は自分達のことを「かわいいお洒落な女子」だと自負している。
普通に映画を見に行ったり、女友達と買い物したり洒落たバーを梯子したい。
だから臭いが漏れて周りの人に不快な思いをさせないよう、毎日パウチを交換したい。
それにまだまだ社会で働きたい。
そうすると頻繁に動くのでパウチが剥がれやすくなり、もっと短いサイクルでパウチを交換する必要がある。

少数派のあんた達に余分なお金は出しません。
この自治体の消極的態度、何とかならないのかしらん。
誰も好きで病気になったり障害者になるわけではない。
私達が社会復帰して税金を払うようになれば、結局税収で助かるのは自治体だと思うんだけど。