先日、東京に行った際に
久しぶりにタワーレコードに立ち寄ることができたドキドキ
そのAOR系音楽のピックアップ・コーナーで
大変珍しい盤を発見したので取り上げよう。

なんと台湾産のAORであるラブラブ!

「これは珍しい!」と思ってさっそく試聴してみたのだが・・・
あまりの内容の良さに夢中になり、思わず買ってしまったしだい。

それがSunset rollercoasterのEP「Jinji Kikko」である音譜



この食べかけの飴ちゃん(だよな?)に蟻がたかっているという
なんとも不思議なジャケに引き寄せられ・・・
はしないよなぁ~普通ブタ
恐らくAORコーナーに置いてなければ、
Dannaは出会うことはなかったと思われる1枚だ!


Sunset rollercoasterは台湾で活躍する5人組ロック・バンドである。
AORコーナーに・・・といっても過去のバンドではなく、
現役バリバリ・バンドなんである。
台湾語はさ~っぱりわからないので読み方はどんなのか想像もつかないが・・・
メンバーは、ボーカルとギターの國國、ドラムの尊龍、ベースの弘禮、
キーボードの小甘、パーカッションの浩嘉というバンド構成。
國國と尊龍は「Forests」という別バンドのメンバーでもあり、
人気バンドを掛け持ちしているようだ。

・・・人気バンドの掛け持ちといえば、昨年お騒がせだった
ゲスの極みのボーカルの人を思い出すが、
そんな感じである(←なんだか不穏な書き方)ブタ

彼らの台湾でのバンド名は「落日飛車」という。
な~るほど、「落日」が「Sunset」で
「飛車」が「Rollercoaster」なわけね~えっ
いわゆるジェットコースターは「飛車」って表現するんだ~・・・
って、なんか妙に納得したり
Dannaは将棋の駒しか思い浮かばないんだけどね!

さて、彼らは2011年にアルバム「Bossa Nova」(巴莎諾娃)をリリースしてデビュー。
当時はまだ3ピース・バンドで、サイケでガレージなロックを演奏していた。
アルバムはインディーとしては異例のロングセラーとなり、
台湾インディーの雄との称号を得たのであった。
特に彼らのライブは大好評!
台湾のインディーシーンにおいて強烈なインパクトを残し、
そして、その年のサマーソニックのアイランド・ステージ(アジア・ステージ)にも出演したのである。

しかし、その後なぜか突然活動を停止してしまうクマ
期待されながら沈黙を続けた彼らは、5人組バンドへと進化し、
2015年に突如として台湾ツアーを開始して、再活動しているのだ!

そんな流れの中で2016年にリリースされたEPが「Jinji Kikko」であるクラッカー

「Jinji kikko」(ジンジ・キッコ)って・・・
松岡きっこの親戚か?(←違う)
人事が拮抗しているのか?
仁司さんを亀甲・・・いや、やめとこうクマ

「Jinji」というのは「Baby」といった意味らしい。
「Kikko」は多分、女性の名前・・・だよな?やっぱり松岡きっこ?わんわん

ともかく!
「Burgundy red」「My jinji」「New drug」の3曲入りであるこの盤は、
ファースト・アルバムのサイケでガレージなロックを
グッとメロウにした感じの曲が並んでいるのである。
特に1曲目の「Burgundy red」!
「なるほど、こりゃAORだ!」とDannaも思わず唸ってしまうほどの1曲だったのである晴れ



なんだ?この1983年あたりを思わせるチープなシンセの音は・・・
しかし、なんだ?この胸焦がすフィーリングは!

わざと音質を落とし、昔感を出したに違いない!
わざとチープな音を取り入れて、黄昏感を出したに違いない!
泣きのメロディーに、國國のボーカルが心地よい
まさしくドラマティックでロマンティックな夢心地な1曲ラブラブ!

彼らは現在、セカンド・アルバムをレコーディング中とのことである。
次のAOR的なサウンドの活躍を期待したいものである。

それにしても台湾か・・・
台湾もポップ・フィールドは人気があり、音楽業界も成熟しているようだ。
日本でもテレサ・テン、ジュディ・オング、欧陽菲菲、ビビアン・スー、リン・ユーチュンなど、
多くのアーティストが人気となったラブラブ
これからもニューカマーに期待したい!
ああ、本当にAORに国境ってないんだなぁ~にひひ

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