選者のDannaでさえ、すでに何曲目かもわからなくなっているという
超テキトー企画(なのか?)ブタ
「未来に残したいAOR名曲30選」

このブログの趣旨を考えると、
生命線とも言えるコーナーの一つな気もするのだが・・・
カタい事言わないのもまたこのブログなのであるクマ


さて、選んだ曲数は今度数えることにして、
本日の"未来に残したいAORの名曲”は
スタイラスの「Live it on up」である音譜



スタイラスは、1975年に結成されたオーストラリア出身の
ブルー・アイド・ソウル・グループである。
日本ではAORの観点から有名なグループではあるが、
アメリカやイギリスではドマイナーなグループであり、
世界の中で一握りの地域でのみ絶大な人気を博している
という珍しいグループであるにひひ

もともと、メイソンズ・キュアというメルボルンを中心に活動していたバンドが前身で、
リーダーだったイアン・メイソンが突如脱退。
残ったメンバーがピーター・カップルズをリードシンガーにして活動をスタートさせたのだった。

アイク&ティナ・ターナーやシャーベッツ、AWBリトル・リバー・バンドなど
多くのアーティストのツアー・サポートをして活躍した。
そしてデビューとなったのが、1975年のシングル「Summer breeze」であった晴れ
1972年にシールズ&クロフツがヒットさせ、
アイズレー・ブラザースもカバーした名曲のカバーであった。
アルバム「Where in the world」をリリースし、「World of make believe」や
「So much love」といったシングルをカットして
オーストラリアのチャートで人気になるのである。

その後も1976年に「For the love of music」、1978年に「Best kept secret」という
AORファンは絶対見逃せないブルーアイド・ソウルの好アルバムを連発する
オーストラリア出身ながらアメリカでも成功したいと
サード・アルバムの「Best kept secret」はモータウンにレーベルを変えて
アメリカでリリースされたのだったクラッカー

そして、なんといっても彼らのメロウ評価にとどめを刺したのは
1979年の4枚目のアルバム「Part of it all」であるドキドキ

とにかく時代はAOR最盛期だった!

アメリカでのセカンド・アルバムになったこのアルバムは、
売れることを意識したのかそれまでのアルバムをさらにロック調にし、
メロウやディスコの要素も織り交ぜた超絶クロスオーバー名盤に仕上がっていたのだった!
その手触りは、日本でいうところのシティ・ソウル音譜
胸キュンもの(←死語)のナンバーが勢ぞろいだったのである。

セカンドに収録されていたバラード曲の再録「So much love」、
「Byron bay」「If you believe in me」などバラードやミドルの出来は
ブルー・アイド・ソウルの魅力を感じられる好チューン揃いだ。

しかし、際立ってステキなメロウネスをかもし出すのが
「Live it on up」なのであるラブラブ!
ピーター・カップルズが曲を書いた大らかなミドル・グルーヴだ!



ああ~心地良い~飛行機
オーストラリア産バンドらしい大らかさと
ゆる~いグルーヴ、コーラスがたまらない!

以前も書いたことがあるのだが・・・
Dannaはとにかく黄昏度の高いグルーヴィーな曲にヨワイ・・・
夕暮れの海辺で聴いたらトロけそうなサウンドが最高に好きなのだ!
この曲もなんだかそんなシチュエーションで聴いてみたい
そして、未来に残していきたい黄昏メロウ・ソングなのであるキスマーク


・・・って、こんなにもいい曲を擁したこのアルバム、
そしてスタイラスの皆さんはアメリカで売れなかった!

力をいれてリリースされた作品も商業的には不発に終わり、
スタイラスはこのアルバムが出された1979年のうちに解散してしまうのである・・・

しかし、こういった作品は当時評価されなくとも後で再評価される、
というパターンは多いにひひ
これだけ日本人の琴線にふれる音楽を演奏していた彼らを
日本のレコード会社が放っておかなかった!

1998年から、東芝EMIが日本において過去のスタイラス作品のリマスターCD化に成功。
それに伴って本国オーストラリアでも再評価の波が押し寄せて
なんと2001年には期間限定でスタイラスは再結成してしまうのだった!
そして2010年にはニュー・アルバムまで出してしまったという・・・かに座

ここまで後年になってムーブメントが盛り上がるというのも
珍しい事だとは思うが・・・
こういうグッド・ミュージックを埋もれさせない
日本のレコード会社の努力には本当に頭が下がりますなぁ~晴れ

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