黒いオルフェ:オリジナル・サウンドトラック
フィリップス(マーキュリー)PHCE4023

1. Generique 黒いオルフェ(メイン・タイトル)
2. A Felicidade フェリシダージ(悲しみよさようなら)
3. Frevo フレヴォ
4. O Nosso Amor カルナバルのサンバ
5. O Nosso Amor (カルナバルのサンバ:打楽器とアコーディオンのヴァリエーション)
6. Manha De Carnaval オルフェの歌(ヴォーカル・ヴァージョン)
7. Scene Du Lever Du Soleil 日の出の情景
8. Manha De Carnaval オルフェの歌(ギター・ヴァージョン)
9. Scenes De La Macumba マクンバの祈祷
10. O Nosso Amor カルナバルのサンバ(ロング・ヴァージョン)
11. Manha De Carnaval オルフェの歌(ユリディス・ヴァージョン)
12. Samba De Orfeu オルフェのサンバ
13. Batterie De Cappela チャペルの打楽器隊
14. Medley: Manha De Carnaval ~ A Felicidade ~ Samba De Orfeu メドレー:オルフェの歌~フェリシダージ~オルフェのサンバ
この映画の音楽はアントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)が担当し、ボサノーヴァの古典的名曲②がリオの街の音や人の声を背景にフィーチャーされている(ギターはロベルト・メネスカールが弾いている)。
しかし、アルバムの大半はリオのカーニヴァルのサンバのすばらしい打楽器演奏だ。
マクンバの祈祷なんかも入っている。
ルイ・カストロの「ボサノバの歴史」によれば、「この映画のヒットが続いている間は、誰もこの映画をボサノヴァと結びつけて考えてはいなかった」そうだ。
同書によれば、この映画の原作は外交官詩人、ヴィニシウス・ジ・モライスとトムが56年にリオで上演した音楽劇だった。
映画化にあたっては、イタリア、フランス、ブラジルの共同製作。
そのときプロデューサーがオリジナルの曲でなく新曲を要求したので、富むが書いたのが②③④だった。
さらに監督のマルセル・カミュの要求でルイス・ボンファが⑥と⑫を持ってきた。
主役の歌は吹き替えが仏用だったので、女性歌手にエリゼッチ・カルドーゾが、男性歌手にアゴスチーニョ・ドス・サントスが起用された。
ジョアン・ジルベルトも名乗りをあげたそうだが、黒人らしくないという理由で採用されなかった。
<Elizete Cardoso Manha De Carnaval 4曲目ね>
『黒いオルフェ』は、59年度のカンヌのグランプリとアカデミーの外国映画賞を相次いで受賞して世界的にヒットし、映画の中で使われた②と⑥が広く知られるようになった。
この映画で世界的なボサノーヴァブームが起こったわけではないが、リオのサンバをブラジルの文化として海外に紹介するというヴィニシウスの狙いは的に当たった。
⑥は60年代のフォーク・ソングのブームの中でジョーン・バエズにうたわれたりもした。
CDには66年のモントレーでのトムとジョアンとルイスによる白熱のライブをボーナス収録。
(1998年 MUSIC MAGAZINE増刊 ヴィヴァ!ボサノーヴァより)
<上記ライブ、探しきれてない…で、3人が登場する映画から Copacabana Palace 1962>
☆おまけ☆
黒いオルフェ
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黒いオルフェ(ポルトガル語:Orfeu Negro)は、マルセル・カミュ監督のフランス・ブラジル・イタリア合作映画。
1959年公開。同年の第12回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、アカデミー賞では外国語映画賞を受賞した。フランス語版とポルトガル語版の2通りがある。
ヴィニシウス・ヂ・モライスによる1956年の戯曲「オルフェウ・ダ・コンセイサゥン」を映画化したもので、ギリシア神話のオルペウスとエウリュディケの物語の舞台を、カーニバルで盛り上がる公開当時のブラジル、リオデジャネイロに移している。アントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos Jobim)の手がけたサウンドトラックにはルイス・ボンファ(Luiz Bonfá)による「カーニバルの朝」をはじめとしたボサノヴァの古典的名曲が含まれている。
またサンバ歌手・作曲家として知られるカルトーラがワンシーンだけ出演、また撮影時には妻のジカともども雑用として雇われたことで知られる。
1999年、ブラジルの映画監督であるカルロス・ヂエギスにより「オルフェ」として再び製作された。なおヂエギス自身は、本作品のリメイクと言われることを強く否定し、まったく新しい作品として仕上げたとコメントしている。またヂエギス作品の音楽を担当したミュージシャンのカエターノ・ヴェローゾも「黒いオルフェは、単純な悲恋物語に終始して、ヴィニシウス原作にあったブラジルやファヴェーラの本質を描いていない、したがってブラジル人はまったく評価していない」などと述べている。
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