身じたくを整える | くも膜下出血と脳動脈瘤の体験記

くも膜下出血と脳動脈瘤の体験記

36歳でくも膜下出血と脳動脈瘤を体験した記録です。
発症時の様子、手術時の実況中継、術後の経過、術後仕事の様子、かかるお金のこと、脳卒中全般の簡単な知識、三途の川を渡った後の世界観まで…全て包み隠さずお伝えします(笑)


今日は数か月ぶりに美容院へ。
真っ白になった頭を染めにいきました。

私の担当美容師さんとのおつきあいは
地元に戻ってきてからなので、かれこれ15年近くになります。

歳も1個差で、結婚や妊娠した時期なども一緒で、
プライベートなことなどもよくぺらぺらおしゃべりするのですが・・・。

どうしても、くも膜下出血になったことは言えずにいます。
別に隠しているわけじゃないんだけど、どうも・・・。

美容師さんは頭を触る仕事だから、
もし私が逆の立場だったら・・・
言われたらびびるな・・・
と考えると、
なかなか言えずにいます。

開頭手術でなく、カテーテル手術だったため、
頭は無傷なので、見た目まったく問題ないです。
というか、私の場合、服を脱がないとまったくわかりません。

(手術から3か月たつのに、いまだ股の部分にはカテーテルさしてるところが血腫となって残っていたり、足をぐるぐる巻きに固定した際のテープをはがしたときのかゆみがいまだ残って、広範囲で茶色く変色していたり・・・
いつ治るの、これ?)

ただ、ヘッドマッサージされるときはさすがに緊張します。
「もっと強くやりますか?」ときかれて
「もう大丈夫です~」

2時間後、白かった頭がすっかり年相応に若返りました。
心も若返った気分です。

やはり身なりを整えることはとっても大事です。

発症して集中治療室にいたとき、
最初の10日間くらいは、
まったく鏡をみようとすら思いませんでした。
鏡の存在を忘れていました(笑)
生死がかかっていると、自分の身なりはどうでもよくなるようです。

倒れたときは風呂上りで、
髪も洗ったばかりで乾かす暇もなく
濡れていた状態で搬送されました。
きっとヤマンバみたいにものすごい状態だったんだろうな・・・。

10日過ぎてやっと正気に戻ってきたころ
初めて自分の顔を鏡で見たとき
そこには爬虫類のようなどす黒い血色の
自分の顔が・・・!!
びっくりして腰を抜かしそうになりました(笑)

退院してからも、気力が失せていて、
お化粧やら装いやらすら虚しいと思う時期がありました。

やっと、
「新しいアイシャドウと口紅買おうかな~」
「新しい秋物の服を買いにいきたいな~」

と思えるようになったことが自分でもとてもうれしいです。

女性は何歳になっても、
さりげなく自分らしいおしゃれをしていく心意気が、自分の健康にとっても大事なのではないかと思う今日この頃でした。

しかし調子に乗りすぎて、髪切りすぎました。
早くのびろ~