中学受験をする?しない?⑥ | 地方からの中学受験指南

中学受験をする?しない?⑥

中学受験を子どもにさせようと決めた場合、地方でのネックは指導者が不足していることです。

ちょっとした地方都市なら、中学受験塾はいろいろあったりします。

が、実際のところ難関中学受験レベルだと、指導できる人間は限られています。

塾選びにおいて気をつけないといけないのは、その塾のスタッフが本当に中学受験指導ができるかどうか。地方の場合、主流は公立高校入試対応塾、学校準拠補習塾ですね。公立小中学内容程度なら、素人でも可能。もちろんその地域の名物的なカリスマ講師も存在しますが、数は少ないですね。さらに中学受験まで対応できるかというと。。。

大都市の場合、有名中学受験塾もたくさんあり需要もかなりあるので、専門で活躍されているスーパー講師も多くいます。あとはどの塾を選択するかだけです。しかし、地方の場合、有名塾が出店していてもそこの講師が「できる」人間かどうかは、親御さんが見極めなければなりません。

どこの塾も入塾時の面談はあるでしょうから、その際にいろんなことを質問してみてください。
そこで注意すべきことは、その先生の「人」としての部分をよく観察すること。間違いなく「できる」先生は、教育観が明確です。瑣末なカリキュラムだとか、テキストがどうだとか言わないですね。子どもの観察力に長けているかが最重要。塾に期待すべきは、中学入試のその日までお子さんをしっかり導いてくれそうかどうか。

高校入試や大学入試と違って、中学受験に挑むのはまだまだ子どもの小学生。塾の先生の与える影響は大きいですよ。まず「人」で選ぶこと。

進学実績についてもよくよく確認。塾のチラシというのはどこも都合のいい部分を強調します。全国規模だとぜ~んぶまとめての合格者数で多くみせたりしますね。それぞれの教室の凸凹は勿論あります。個別指導系だと、メインが一斉型で通っていてその補習でちょっと参加しただけなのに合格実績にカウントしたり。基本、本当のところどうなんだろうって考えて、チラシやホームページの数字は見ることです。

地方の中学受験の講師で不足しているのは、実は「算数」らしいです。次に理科。公立主体の地方では高校入試までの教務が中心ですから、国語・社会については教える方もコツさえつかめば中学受験指導もそこそこ可能です。難関私立高校受験対応の塾であればまだマシですが、中学受験での算数、理科は特殊な独自の要素が結構ありますし、大人が解いても高度に感じる内容を小学生にわかるように指導するのは塾屋としても高い技量が要求されます。

その教室の責任者の話を聞いて、感じる部分があれば任せればいいとは思います。実際に教室の様子や実際に通っている子どもたちの雰囲気もあわせてみられるといいですね。マニュアル的な受け答えだと感じたら大体ハズレだとは思います。難しいことは考えずに「人」をみて判断が一番正確でしょうね。