屋上の道化たち/島田荘司
御手洗シリーズ50目作品
本格ミステリーが好きといっておきながら
島田荘司さんの本を読んだことがなかったというね。
家には「改訂完全版占星術殺人事件」の文庫本が眠ってる！(島田荘司さんのデビュー作品)
図書館から借りたのって返さなきゃだから、
購入した本はないがしろに(笑)
初めて御手洗シリーズを読んで、
制覇したいっって思った！
綾辻行人の「館シリーズ」が、
大好きなわたし。
今回、それに似た興奮を覚えたよ。
やっぱり本格ミステリーは楽しい。
散りばめられた謎を自分なりに
解読していく楽しさ。
ま、ほとんど分からないけど、たくさんの謎が繋がっていく楽しさがあるのよねー。
中盤「読者への挑戦」があった♪
あらすじ&感想&ネタバレ
とある銀行にて、
幸せ絶頂にいる女性。
ぜったい自殺をしないと言った人たちが
次々と屋上から飛び降りた。
屋上の怪奇。
いずれも、すぐに駆けつけたが
人らしい人は隠れてないし異常もない。
飛び降りの目撃者もいたが
ひとりで飛び降りた。周りに誰もいなかったという…
不可思議な事件。
序盤の不思議な魅力の怪奇事件の展開に
引き込まれていく。
時代の移り変わり
グリコ？のでっかい看板や
サンタクロース
ロールスロイス
苦行者
トム・クルーズ似のイケメン
銀行強盗
屋上の鉢植えの呪い
んでもって宇宙人まで。
これぜーんぶ、
屋上からの飛び降りに関わってるだよ(笑)
なんのこっちゃだよね。
読者の挑戦があるくらいだから
全部のトリックや状況は表示されてるんだ。
そして、なんとなくは分かる部分もあるけど
核心は絶対わかんねーよっっ
ってのが面白いっ。
トリックの出来には賛否両論あるとは
思うけど、これはあり得るあり得ない
そんな偶然が？とか疑問をもつ話じゃないと思う。
全部のキーワードが
ジグソーパズルのように
嵌まっていく快感。
出来上がった作品に対して、
他の人たちの評価を見てると
すごく厳しい評価だった。
今まで面白かったのに、残念だとか
終わった！とか書かれてるのね。
この作品も面白い！って思ったのだから、
過去の作品は、
あり得ないだの、偶然を頼らない
本格ミステリーなのだと期待します。
シリーズ読破したいです。
