福島県福島市の2014年3-12月の死者数9%増(対2010年)―でも増えていない所もある― | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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福島県福島市の2014年3-12月の死者数9%増(対2010年)―でも増えていない所もある―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1317.html

福島県福島市の2014年12月中の人口動態が発表されました。福島県福島市の3-12月の死者数は

  原発事故前の2010年3-12月合計 2,294人

  原発事故後の2014年3-12月合計 2,493人

9%増えています。でも福島県いわき市は1%増えていますが、統計的な差はありません。

 福島県福島市は福島県の北の外れにある市ですが、県庁所在地です。ただし、人口は福島県第3位の市です(1)。福島県が原発事故直後に実施した「県民健康管理調査」(2)を集計すると、原発事故後4ヶ月の被ばく線量は平均で1.29ミリシーベルトで、福島県59市町村中の第4位です。だだし、2013年度産米を給食に使うなど、いわき市に比べ放射能に対する警戒心が弱いと思います(3)。福島県いわき市は、福島県南部にあり、南は茨城県に接しています。人口は福島市よりやや多く、福島県第2位の市です。原発事故後4ヶ月の被ばく線量は平均で0.51ミリシーベルトで、福島県59市町村中の第43位です。また2013年度産米までは学校給食には放射能汚染の心配のない「北海道産米」を使うなど(3)、福島市に比べ放射能に対する警戒心が強いとおもいます。

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福島県郡山市の2014年3-12月の死者数4%増(対2010年)―でも増えていない所もある―

http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-1318.html

福島県郡山市の2014年12月中の人口動態が発表されました(1)。これを集計すると、福島県郡山市の3-12月の死者数は
  原発事故前の2010年3-12月合計 2,359人
  原発事故後の2014年3-12月合計 2,446人
で、原発事故前に比べ4%増えています。一方、福島県いわき市は1%増に留まっておりそれ程でもありません。

 福島県には人口30万人前後の大きな市が3つあります。人口順に郡山市、いわき市、福島市です(2)。

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 福島県郡山市の2014年12月中の人口動態が発表されました(1)。これを集計すると、福島県郡山市の3-12月の死者数は

  原発事故前の2010年3-12月合計 2,359人

  原発事故後の2014年3-12月合計 2,446人

で、原発事故前に比べ4%増えています。偶然に起こる確率を計算したら2.4%なので偶然とは思えません。福島市の死者数は同時期の比較で9%増えており、一方、いわき市は郡山市より低く1%です(9)。3市にどのような違いがあるか(=^・^=)なりに調べてみました。

 第一の違いは2014年中の学校給食です。郡山市と福島市は学校給食に地元産の米を使用していますが、いわき市は放射能汚染の心配のない「北海道産米」を使っていました(10)。郡山市や福島市はいわき市に比べ放射能に対する警戒心が弱いと思いまます。逆にいわき市は郡山市や福島市に比べ放射能に対する警戒心が強いと思います。

 第二の違いは、被ばく線量です。3市とも原発事故による避難地域は設定されませんでした(11)。住民は原発事故の初期被ばくが継続したと思います。福島県は県民健康管理調査で原発事故後4ヶ月(2011年3月11日から7月10日)の被ばく線量を調査しています(12)。これを元に平均の被ばく線量を計算すると

1位 飯舘村  3.59ミリシーベルト
  ・
4位 福島市  1.29ミリシーベルト
  ・
 9位 郡山市  1.17ミリシーベルト

43位 いわき市 0.51ミリシーベルト
  ・
59位 檜枝岐村 0.50ミリシーベルト(最下位)

なんて順位になります。福島市はいわき市に比べ被ばくがかなり酷く、郡山市はそれなりに酷いとおもいます。以下に3市の原発事故後4ヶ月の被ばく線量と、原発事故直前の2010年3-12月に対する2014年3-12月の死者数を示します。

死亡率増加率