福島県立医大、鈴木教授 癌治療学会で発表 2人が肺にがんが転移 | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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福島県立医大、鈴木教授 癌治療学会で発表 2人が肺にがんが転移
http://blog.goo.ne.jp/chiba20110507/e/8cb8ecb51cda7237e451ab2175b07568

福島県立医大の鈴木真一教授は28日、東京電力福島第1原発事故を受け福島県が実施している甲状腺検査で、がんの疑いが強いと診断、手術した子供の具体的な症例を横浜市で開かれた日本癌治療学会で報告した。

 がんは原発事故の影響とは考えにくいとの見方を示した上で、過剰診断や必要のない手術との声が上がっていることに触れ「基準に基づいた治療だった」と強調した。

 福島県の甲状腺検査は震災発生当時18歳以下の約37万人が対象。これまで甲状腺がんと確定した子供は57人、「がんの疑い」は46人に上る。子どもの甲状腺がんが急増した1986年のチェルノブイリ原発事故と比較し、鈴木氏は「症状も年齢分布もチェルノブイリとは異なる」とした。

 がんの57人のうち県立医大が手術した54人について、8割超の45人は腫瘍の大きさが10ミリ超かリンパ節や他の臓器への転移などがあり、診断基準では手術するレベルだった。2人が肺にがんが転移していた。

 残る9人は腫瘍が10ミリ以下で転移などはなかったが、7人は「腫瘍が気管に近接しているなど、手術は妥当だった」。2人は経過観察でもよいと判断されたが、本人や家族の意向で手術した。

 手術した54人の約9割が甲状腺の半分の摘出にとどまった。

 福島の甲状腺がんをめぐっては一部の専門家から「手術をしなくてもいいケースがあったのではないか」との指摘があり、患者データの公開を求める声があった。

〔共同〕http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG2803U_Y4A820C1CR8000/

以下木野龍逸@kinoryuichiさんのツイッター
つまり、福島県にはそれだけ多くの小児甲状腺癌の患者がいるということ。これまでの常識を覆す事態ではないのか。多発の原因を検証しないといけない。

もうひとつ問題なのは、つい先日の日曜日に、まさにこの報告の内容について、記者会見で質問したにもかかわらず、公表を拒否したこと。 要するに福島県立医大、鈴木眞一教授は、県民健康調査を自らの研究成果としてしか捉えていないということではないのか。

国費を使い、健康不安を抱える原発事故の被害者を研究対象にしながら、調査結果を報告する公的な検討会では詳細を報告せず、自分の名前が出る癌治療学会で発表するなど、市民を愚弄する行為というしかない。

こんな馬鹿なことを許していたら、県民健康調査の枠組みが崩壊するし、市民の不信感はますます強まる。検討会の委員らは、このことをどう考えているのか。もし検討会の委員達がこのことを知っていたのら、さらに大問題。いったいどういうことなのか、福島県、県立医科大は説明する義務がある。

癌治療学会のプログラム(pdf)。「福島における小児甲状腺癌治療 福島県立医大・医・甲状腺内分泌学講座 鈴木眞一」とある。これだけ人を馬鹿にした話はない。データを独占し、あげくに自分の研究成果として報告するなど、話にならない。 http://ow.ly/AOGHJ