福島県立医大の矛盾・・・ | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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ベルトルト・ビレヒト: ガリレイの生涯、第13幕

福島県立医大の矛盾・・・
http://azemichi-nikki.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-26fc.html

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先日、その福島県立医大が、3月末に『福島でこそ日本一のがん教育が必要だ!』と銘打った子ども向けのがんセミナーを開くという記事を東京新聞紙上に発見。見出しから推測すると、放射線とがん発生の関係が相当深刻な事態になっていることを、県立医大そのものが認めたのではと勘繰りたくなる。ますます福島の子供たちが心配だ・・・。

 県立医大は、公には福島原発事故によるがんの多発を認めていないのだから、この時期に、こんなセンセ-ショナルな見出しでセミナ-を開くこと自体、危険を察知しているのはと思わせるはずなのに・・・真の狙いは何なのだろう。

 まさかとは思いたいが、原発の『安全神話』を復活させるために、あえて『日本一』と銘打って、子供たちを集めて『放射能の心配など必要ないのだよ』と宣伝するのが目的ではないだろうか。

 記事によれば、このセミナ-は3月29日開くという。対象は小学5・6年生で、すでに55人の応募を完了したというから、実に手際よい。先生役は県立医大の外科医で、がんの特徴や早期発見の必要性をつたえる講義、手術や検査の器具を手にとる体験を行うのだそうだが、放射線による発がんの仕組みには触れないというのもうさん臭い話である。

 県立医大は、『がん教育』は全国で行われているもので、今回はその一環だと説明しているらしい。そして『学ぶ内容が、あれもこれもと複雑になると、子供が理解できにくいので基本的な知識に抑えている』と釈明しているが、放射線の影響でがんは増えないと言っているのに、何故、今福島で『日本一のがん教育』をする必要があるのかと、ますます疑念が膨らむ。

 繰り返すが、県立医大の思惑は、発がんの仕組みから放射能を外して、がんの知識を子供たちや保護者に植えつけ、早期発見すれば、がんは恐れることはないということを強調することにより、がんと放射線との関係はないという考え方を刷り込みたい?のでは・・・。

 しかし、話を戻すが、実際には子供たちの甲状腺がんの発見は、疑いのあるものも含めて確実に増えていることから、県立医大はいつまで『放射線の影響はない』と強弁できのだろう。

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