天皇陛下の平和憲法発言をカットしたNHKニュース | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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天皇陛下の平和憲法発言をカットしたNHKニュースに対し、NHKに抗議の声が寄せられた
http://yanasegawa.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/nhk-020a.html

2013年12月27日 (金)

天皇陛下の平和憲法発言をカットしたNHKニュースに対し、NHKに抗議の声が寄せられた

NHKのニュースは、政官財にとって都合が悪いと思われることをカットして編集することが多いので、自民党政権にとって有利な報道がなされているとして見たほうが良いと思う。

12月23日のニュース番組中、天皇陛下の80歳の記者会見の模様が伝えられたが、平和憲法についての発言部分が全く報道されなかった。
天皇陛下の記者会見での、重要なご発言部分が、カットされたことについて、NHKに対し多くの抗議が寄せられたとの事なので、この部分を書いておく。

12月23日NHKニュース概要
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131223/k10014040061000.html

「天皇陛下は、誕生日を前に、皇居・宮殿で記者会見に臨まれました。
この中で天皇陛下は、80年を振り返って最も印象に残っているのは、日本人のおよそ310万人が犠牲になったと言われる先の戦争のことだと述べ、「前途にさまざまな夢を「持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましいかぎりです」と話されました。
そして、「戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時のわが国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています」と述べられました。
また、「戦後60年を超す歳月を経、今日、日本には東日本大震災のような大きな災害に対しても、人と人の絆を大切にし、冷静に事に対処し、復興に向かって尽力する人々が育っていることを、本当に心強く思っています」と話されました。

そのうえで天皇陛下は、「傘寿を迎える私が、これまでに日本を支え、今も各地でさまざまに、わが国の向上、発展に尽くしている人々に日々感謝の気持ちを持って過ごせることを幸せなことと思っています」と語られました。
また、これからの人生の歩みについては、「年齢による制約を受け入れつつ、できるかぎり役割を果たしていきたい」と述べられました。
さらに、「天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました」と話し、「皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています」と語られました。
一方、オリンピックの招致活動などを巡って論議が見られた皇室の活動と政治との関わりについて、天皇陛下は、「日本国憲法には『天皇は、国政に関する権能を有しない』と規定されています。この条項を遵守(じゅんしゅ)することを念頭において、私は天皇としての活動を律しています」と述べられました。
そのうえで、「問題によっては、国政に関与するのかどうか、判断の難しい場合もあります。そのような場合はできるかぎり客観的に、また法律的に、考えられる立場にある宮内庁長官や参与の意見を聴くことにしています」と話されました。
皇居では23日に一般参賀が行われ、天皇陛下は皇族方と共に、午前中3回、宮殿のベランダに立ち、お祝いを受けられます。

「天皇記者会見(問1)全文」

天皇陛下は23日、80歳、傘寿の誕生日を迎えられました。
誕生日を前に皇居・宮殿で行われた記者会見の(問1)全文は次のとおりです。

下記、平和憲法に触れられた赤字部分が、意図的削除ではないかとの、質問や抗議が寄せられた箇所です。

(宮内記者会代表質問)
(問1)
陛下は傘寿を迎えられ、平成の時代になって、まもなく四半世紀が刻まれます。
昭和の時代から平成の今までを顧みると、戦争とその後の復興、多くの災害や厳しい経済情勢などがあり、陛下ご自身の2度の大きな手術もありました。
80年の道のりを振り返って、特に印象に残っている出来事や、傘寿を迎えられたご感想、そしてこれからの人生をどのように歩もうとされているのかお聞かせください。
(天皇陛下)
80年の道のりを振り返って、特に印象に残っている出来事という質問ですが、やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。
私が学齢に達したときには中国との戦争が始まっており、その翌年の12月8日から、中国のほかに新たに米国、英国、オランダとの戦争が始まりました。
終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。
この戦争による日本人の犠牲者は約310万人と言われています。
前途にさまざまな夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましいかぎりです。
戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、さまざまな改革を行って、今日の日本を築きました。
戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時のわが国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。
また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います。

戦後60年を超す歳月を経、今日、日本には東日本大震災のような大きな災害に対しても、人と人との絆を大切にし、冷静に事に対処し、復興に向かって尽力する人々が育っていることを、本当に心強く思っています。

傘寿を迎える私が、これまでに日本を支え、今も各地でさまざまに、わが国の向上、発展に尽くしている人々に日々、感謝の気持ちを持って過ごせることを幸せなことと思っています。
すでに80年の人生を歩み、これからの歩みという問いにやや戸惑っていますが、年齢による制約を受け入れつつ、できるかぎり役割を果たしていきたいと思っています。
80年にわたる私の人生には、昭和天皇をはじめとし、多くの人々とのつながりや出会いがあり、直接、間接に、さまざまな教えを受けました。
宮内庁、皇宮警察という組織の世話にもなり、大勢の誠意ある人々がこれまで支えてくれたことに感謝しています。
天皇という立場にあることは、孤独とも思えるものですが、私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。
皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています。
これからも日々、国民の幸せを祈りつつ、努めていきたいと思います。
(問2、問3、関連質問省略)



「安倍色人事」外堀埋める NHK松本会長退任へ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2013120602000189.html

2013年12月6日 朝刊

 NHKの松本正之会長が五日の定例会見で、続投の意思がないことを表明した。会長の任免権を持つ経営委員会に、「お友達人事」といわれる新任メンバーを送り込んだ安倍晋三政権。突然の退任表明は、政権に外堀を埋められたからという見方が広がっている。 (前田朋子、藤浪繁雄、中村信也)

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